「円高・株安の流れが再び強まり、日銀が資産買い入れ基金の増額
といった追加金融緩和に近く踏み切るとの見方が強まってきた」
(4/10の日経)
「デフレ脱却に向けて、日銀はもはや緩和継続を辞めるわけにはいかない
とのムードが金融市場で強まっている。日銀が追加緩和を見送った
10日には、円高・株安で反応した」(4/11のロイター)
「米プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)調査では、
前週末発表の3月の米雇用統計で雇用者数の伸びが予想を大幅に
下回ったことを受け、連邦準備理事会(FRB)が量的緩和第3弾(QE3)
の実施に踏み切るとの予想が大勢となっていることが、明らかになった」
(4/9のロイター)
金融市場を見ていると、市場の緩和期待が強まっているというよりは、
中央銀行が追加策を出しても、すぐに次の政策を期待される、
という状況に陥っているようです。
日銀とFRB、ECBで追加策の競争を迫られているようにも見えます。
確かに、2009年からのQE1でFRBが住宅ローン担保証券などを
大量に購入していなければ、米国の住宅価格は下げ止まらなかった
かもしれません。
欧州でも債務危機の深刻化を受け、ECBが昨年末と今年2月に
3年もの資金供給オペを実施した結果、市場の不安が後退しました
(足元ではまた不安の兆しが見えつつあるようですが...)。
しかし、素人目に見ても、こうした政策を長く続けて大丈夫なのか、
中央銀行がバランスシートをどんどん拡大し、その行き着く先には
何があるのかと心配になります。
※いつものように個人的なコメントということでお願いします。
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