アクセンチュアのイベント

保険会社向けのイベントで基調講演をしました。
場所は六本木ヒルズの49階です。

全体のテーマは「オペレーショナル・エクセレンス」。
私は「生損保の経営は変わったのか」という演題で
30分ほど話をしました。

例えば、「破綻生保では経営が実態をつかめていなかった」
「経営実態を正しく把握する仕組みが不可欠」といった話をしました。

これを受けた某ソフト会社のかたが「経営の見える化」について
話すというので注目していたところ、excelベースで販売実績や
経費の状況を一覧できるソフトについてのデモンストレーションでした。

タイトルに「オペレーション力を向上する」とあったので、
てっきりEVや負債評価の話などかと思っていたのですが...

後半のSBIアクサ生命の副社長によるスピーチは、
実際に保険事業の立ち上げに関わっているかたの話だけあって、
もっと聞いてみたいと思うようなものでした。

 

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「経営なき破綻」の書評

10/26(日)の日経・読書欄に
拙著「経営なき破綻」の書評が載りました。

評論家によるものではありませんが、
「経営の自己規律の欠如に原因」という見出しで
44行も使ってあります。うれしいですね!

日経の書評の影響力は大きいです。
アマゾンのランキングが、直前の7万位から
1000位台に急伸しました^^

 

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保険学会のシンポジウム

昨日(25日)は日本保険学会の年次大会で
「自由化後10年の検証」というシンポジウムに登場しました。

 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsis2/taikai.html

司会は山下先生で、シンポジスト(と言うのだそうです)は私のほか、
慶大の堀田先生、一橋大の米山先生、弁護士の上柳先生でした。
山下先生いわく、「業界の人をあえて登場させない」ということでしたが、
報告の質はともかく、私もその方針でよかったと思います。

シンポジウムやパネルディスカッションに観客として出席すると、
どうも不満が残ることが多いです。
いいシンポジウムかどうかは各人の報告よりも、
その後のディスカッションや質疑応答に左右されるようです。
その点で昨日のシンポジウムはどうだったのでしょうか。

メンバー同士では直前までメールでのやり取りが繰り広げられ、
それなりの共通認識をもったうえでの登壇だったので、
落ち着いて本番に臨むことができました
(最後の質問?が理解できず困りましたが…)。

実のところ学会は今日も続いているのですが、
都合により初日だけの出席とさせていただきました。

 

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テレビ東京のニュースに登場

本日(22日)15:30ころからのニュースの
保険特集に登場しました。

テーマは
・保険会社が破綻したらどうなるか
・保険会社の経営内容をつかむには
というもの。

今回は7分くらいあったので、比較的余裕を持って
話をすることができました。特に、

 責任準備金の1割削減≠保険金・年金の削減率

という話を口頭だけで伝える限界を感じていたので、
今日はフリップを使って説明しました。
どうだったでしょうか?

このところテレビ出演が続いていますが、
生の場合、いくら事前に打ち合わせをしても
その通りにはなりません。
今日もいきなりの質問をいくつもいただきました^^
(例えばBBB+の格付けについて)

うれしかったのは拙著のPRができたことです。
「抽選で10名さまにプレゼント」という企画を通じ、
本の表紙を画面に映すことができました。

さてさて、反響はいかに。

 

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「危機を見抜く生保24社リスト」

駅の売店で日刊ゲンダイの大きな見出しが。
つい買ってしまい、やっぱり後悔しました。

というのも単に格付けリストが載っていただけ。
記事の中身は、

「大和生命はソルベンシー・マージン比率が
 2008/3末で555%もあったのに潰れてしまった。
 一方、格付けは10/1にはBに下がっていた。
 破綻の前兆があったのだ」

「乗り換えよりも、そのままにしておくほうがいい。
 むしろ出費を省くために、惰性で入っている保険の
 見直しが不可欠だ」

というもの。意外にも?普通の記事でした。
とはいえ、やはり130円を無駄にした気がしますね。

 

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ブログ始めました

実は少し前から試運転をしていたのですが、
うるめさんのご協力でブログを立ち上げました。

ここでは金融・保険関連ニュースの感想や
自分のコメントが載った記事の解説(裏話)、
セミナーのご案内などを中心に、書いていくつもりです。

ライブラリーには自分が執筆した原稿の一覧
(とりあえず要約だけですが)をご紹介しています。

金融危機のおりですが、週2回くらいは更新したいです。

 

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「大和生命、更生手続き開始」(18日の朝日)

各紙で報道されていますが、朝日にコメントが出ました。

「財務内容は見た目以上に悪い可能性が高く、
 債務超過額はさらに増えるだろう」

というものです。

生保の破綻処理は、実質的にはスポンサー候補と
管財人のM&A交渉です。
できるだけ安く買いたいスポンサー候補と、
高く売りたい管財人の厳しい交渉となります。

当然ですが、スポンサー候補は厳格な資産査定を行います。
貸付金や不動産、流動性の乏しい有価証券は
大幅にディスカウントしないと誰も買ってくれません。
だから債務超過額が膨らむことになるのです。

「救済に8社が名乗り」とのことですが、
まだ中身はほとんど見ていない模様。
入札まで残るところが複数あるといいですね。

 

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「AIG、日本の生保売却」を受けて

いろいろなメディア等でコメントをしました。
このうちテレビはすでに流れたのでご紹介します。

日本テレビの夕方のニュース
・週末に続く登場です。破綻と売却の違いを解説しました
 今回は汐留に行きました。体育館みたいなところでびっくりです。

Bloombergテレビ
・流れたのは7日の午前11時ころです
 AIGの事業再編計画について解説しました

今週は連日メディア対応に追われそうです。

 

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電話会議

AIGが日本の生保事業から撤退する意向を示しました。

昨夜はこの件で21:00から某テレビ局のインタビューの予定でした。
20:00に公表されたAIGのリリースを見ると、
「海外生保の持ち分を維持する」とありました。

ただ、損保と生保で表現が微妙に違うのが気になったので、
念のためインタビューは21:30からの電話会議の後にしました。

<原文>
AIG plans to retain its U.S. property and casualty and
foreign general insurance businesses, and to retain a continuing
ownership interest in its foreign life insurance operations.

さて、電話会議の音声をPCでじっと聞いていたら、
質疑応答の最初のほうで「アリコの海外事業を売る」
とAIGのトップがコメントしたのでびっくり。

聞き違いかもしれないとBloombergを見ると、
しばらくして「(英語で)アリコ売却」という文字。
生保の持ち分とは中国等のことだったのですね。

おかげでインタビューは1回ですみましたが、収録は23:30から。
どのニュースで使うのかもわかりません(TT)

それにしても、どうして曖昧なリリースをしたのか不思議です。
日本の生保事業(アリコ)はそれなりに歴史が長く、
グループ貢献度も相当高いはずなのですが。

 

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日本保険・年金リスク学会でスピーチ

昨日(27日)は日本保険・年金リスク学会(通称JARIP)の
年次大会でスピーチをしました。

この学会は保険数理や金融工学、年金運用などの
専門家が中心で、なかでもアクチュアリーが多いです。
私にはわからない難しい数式もたくさん出てきます。

スピーチの後の懇親会では、何人かの実務家から
「うちの経営陣の意識を変えるにはどうしたらいいか」
「生保破綻をテーマに経営陣の勉強会を」
といった声が。

米国金融危機の最中でもありますし、
皆さん、会社の内部管理を担当するスタッフとして
現状に危機感を持っているのでしょうね。

 

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