今回の生保4-12月期決算は、「銀行窓販で明暗」という切り口で
語られることが多いようです。
定額年金や一時払終身で収入を伸ばす会社がある一方、
変額年金主体の会社は最低保証リスク対応が利益を圧迫し、
売り上げも伸びなかったためです。
日本ではすっかり厄介者扱い(?)の変額年金ですが、
金融危機の震源地だった米国の販売状況をみると、
2010年の販売高は前年を9%も上回っています。
下がったとはいえ、日本に比べると金利水準が高い、
販売の担い手が必ずしも銀行に偏っていない
(日本のように預金代替商品としての性格が強くない)
といった背景はありそうですが、ずいぶん違いますね。
他方、日本の窓販商品の主役となった定額系の貯蓄商品に
落とし穴はないのでしょうか。
定額系商品ですから、保険会社が予定利率を保証しています。
規模にもよりますが、ALMの失敗は命取りです。
その際、気になるのは金利上昇時の契約動向です。
販売の担い手は自前チャネルではなく銀行なので、
保険会社が想定していた以上の資金流出が発生し、
やむなくALMを崩し、損失が発生することも考えられます。
ですから、単純に「銀行窓販で明暗」といった話ではなく、
貯蓄性商品による規模拡大に伴うリスクについて
むしろ警戒するべきなのかもしれません。
※いつもの通り個人的なコメントということでお願いします。
※名古屋市内にこのような町並みが残っているとは奇跡的ですね。
※いつものように個人的なコメントということでお願いします。
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