出張で大阪にいるからというわけではありませんが、
今回は芸能人の年金制度廃止について。
芸団協が運営してきた年金共済制度がこの6月に廃止になった
というニュースが各紙(朝日、毎日、読売)に載っていました。
「法改正や景気悪化で運営が難しくなったため」(朝日)とのことです。
ここで言う「法改正」とは、無認可共済への規制を入れた保険業法の改正と、
公益性の認定を厳しくした公益法人改革です。
共済事業を運営している公益法人は現在1000近くあるそうですが、
一般法人に移行すると、事業は自動的に無認可共済になります。
ただ、保険会社となるにはハードルが高いため、今回のように
共済制度を廃止するところが大半と見られています。
朝日の記事には、
「掛け金を随時減らせるなど柔軟性の高い商品設計を
そのまま引き継ぐのは無理、と保険会社に言われた」
とありました。
確かにそのような商品設計は難しそうですが、
互助会的な共済事業にも規制の網をかぶせた以上、
それに代わるような手段を保険会社に提供してもらわなければ
困りますよね。保険会社の商品開発に期待したいものです。
この「芸団協」には95000人の芸能人が所属しているそうですが、
年金制度の加入者は2859人、受給者は2158人とのこと。
所属数と制度利用者のギャップが大きいのがちょっと気になりました。
「全体の56%が年収400万円を下回っている」というデータには
なんとなく妙な納得感がありました。
※写真は大阪・淀屋橋です。
※いつものように個人的なコメントということでお願いします。
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