16. その他

大臣会見のオープン化

null

「貸し渋り・貸しはがし対策法案」でにぎやかな金融庁ですが、
記者会見のオープン化を求める大臣・金融庁に対し、
記者クラブ側が「拒否」したため、クラブのメンバー以外の会見が
別途開かれるという事件があったそうです(6日)。

金融庁HP(大臣会見の概要)へ

財研記者クラブに加盟していないメディアは、
個別に毎回、幹事社の了解を取らなければ会見に参加できず、
参加しても質問ができないとのこと。

それをもっとオープン化しようという大臣に対し、
どうして主催者である記者クラブがすんなり応じないのか、
私には理解できません。

会見を記者クラブが主催するのは、政府が会見を自らの
都合のいいようにするのを防ぐためだそうです。

しかし、参加をクラブ加盟社に制限するのはどうしてなのでしょうか。
事前登録制にすればインサイダー取引等への対応は十分でしょうし、
多くのメディアが権力を監視したほうが国民にはいいはずです。

なお、知人のアイレイさんによると、記者会見のオープン化は
金融担当大臣だけではなく、民主党全体の動きだとか。

参考までに、日本新聞協会のHPをみると、記者会見について

「行政側にとって都合が良い情報だけを流す風潮を
 報道機関は厳しくチェックしていかなければならない」

「記者会見はクラブ構成員以外も参加できるよう、
 記者クラブの実情を考慮に入れ努めていかなければならない」

といった見解を出しています。ただ、その一方で、

「記者クラブは、その構成員や記者会見出席者が、クラブの活動目的など
 本見解とクラブの実情に照らして適正かどうか、判断しなくてはなりません」

などと書いてあり、やはりオープンにはしたくないんだなあとも読めます。

日本新聞協会HPへ(見解は「取材と報道」にあります)

いずれにせよ、今後の動きが楽しみです。

※写真はパリで見かけた「ボトル回収ボックス」です。

 

※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

ブログを読んで面白かった方、なるほどと思った方はクリックして下さい。

カテゴリーの細分化

null null

ブログを始めて約1年。過去の記事を探すのが大変になったので、
右下にある「Category Archive」を細かくしてみました。
ご活用下さい。

しばらくは引き続き週3回のペースで書いていくつもりです。

※写真はパリの市場で見た野菜や魚介類です。

 

※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

ブログを読んで面白かった方、なるほどと思った方はクリックして下さい。

思い込み

null null

父、私、息子の3人でお伊勢参りに行きました。
この組み合わせでの旅は初めて。
参道の店を冷やかしたり、古い町並みを訪ねたり。
父子3代の旅もなかなかいいものです。

面白いことに、旅館の仲居さんや喫茶店の店員さんなど
旅先で会った人たちの多くは「お父さんと2人の息子の旅行」
と勘違いしていました。
あとからわかって、息子に「ごめんね」と謝ることもしばしばでした。

息子の身長は170cm近くありますが、顔を見れば中学生そのもの。
私と兄弟というのはかなり無理があります。
二人で出かけて兄弟に間違えられたことはほとんどありません。
他方、私と父の関係は「親子」と認識されるようです。

どうやら、孫というと小学生以下の小さい子、という思い込みが
多くの人にはあるようなのですね。
だから、見かけの大きい息子をなかなか孫とは認識しなかったのでしょう。
面白いものです。

今週(10日)のプロ代理店向け有料メールマガジンinswatchには
私の原稿が載っています。
テーマは「RINGオープンセミナー・番外編」です。
inswatchのHPはこちら
ご参考まで。

※写真は伊勢神宮と赤福本店です。

 

※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

ブログを読んで面白かった方、なるほどと思った方はクリックして下さい。

納得してもらうのは難しい

null

「年金制度は詐欺だ」という居酒屋のママさんとの会話。

ママ「何年間かは払っているのに期間が足りないからもらえないなんて。
   私が払った保険料はどこいっちゃったのよ(怒)」

私 「民間の個人年金と違って、国の年金は今働いている人が
   今のお年寄りを支える仕組みになっているんですよ。つまり、
   自分が払ったお金を自分の老後のために積み立てるのではなく、
   基本的にはその時その時で回しているだけなんですよ」

ママ「そんなの成り立つわけないじゃない。少子高齢化になるのは
   何十年も前からわかってた話でしょ」

私 「ここまで少子高齢化が進むとは予想できなかったと思いますよ。
   それに、自分のために積み立てる制度だと、何十年間もの資産運用が
   必要なので、それはそれで大変なんですよ。生保が何社も潰れてますよね」

ママ「だけど、そんな成り立たないものに保険料を払わなきゃならないなんて、
   おかしいじゃない。誰が決めたのよ」

私 「成り立たないって、そりゃ保険料が上がったり、給付が遅くなったりしてるけど、
   成り立ってるじゃないですか。今の高齢者は年金もらってるんだから。
   ママさんも年金制度があったほうがいいって思うでしょ」

ママ「そうだけど、使い込みや不正なんかで私の保険料が使われてるし。
   そうやって使っちゃったから年金が成り立たないんでしょ」

私 「確かにずさんな運営は問題だけど、少子高齢化でバランスが崩れ、
   年金の財源が足りるかどうかとは全く別の話ですよ。
   金額のレベルも全然違うし」

ママ「でも、足りなくなったうちの一部分は不正に使った分でしょう。同じことよ。
   私が何年間も払ったのは確かなのよ。ちょっと年数が足りないから
   年金は出ませんだなんて。そんなの詐欺じゃない」

私 「気持ちはわかるけど、一定の期間を払った人がもらえるといった
   ルールにしないと、それこそ年金制度が成り立たないじゃないですか」

ママ「いいえ、これは詐欺だわ」

---
そんな感じでママさんは理解も納得もしてくれませんでした。
私は普段、わかりにくい保険の話をかみ砕いて説明する機会が多いのですが、
今回はあえなく撃沈してしまいました。

もしかしたら「年金」という言葉を使わずに、「たすけあい」と説明したほうが
よかったのかもしれません。「昔助けた人が今助けてもらう仕組みなんですよ」と。

とはいえ、かんぽの宿問題でもそうでしたが、世の中、理屈よりも感情に
支配されることがかなり多いように感じます。難しい問題ですね。

※写真はその居酒屋で食べた初サンマです。

 

※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

ブログを読んで面白かった方、なるほどと思った方はクリックして下さい。

個室寝台列車の旅

 

西日本への出張があったので、念願の「個室寝台列車」に乗りました。
以前からチャンスがあれば乗ってみたかったのですが、
機会がないなかで、夜行列車がどんどん廃止されていきます。
先日はついに九州方面に向かうブルートレインがなくなりました。

そこで、最終目的地は広島にもかかわらず、サンライズ出雲(終点は島根県!)
のチケットをゲットし、初搭乗を果たしました。
会社の鉄道ファンによると、個室はプラチナチケットと化していて、
「植村さん、運がいいですよ」とのこと。

サンライズ出雲はオール個室のビジネス寝台特急で、A寝台は
写真のように大きな窓のある部屋にベッドとデスク、洗面台などがあります。
これだけの空間を独占できるのですから、かなりぜいたくなのでしょう。
室外ですがシャワーも使えます(トイレも室外にあります)。
ただ、食堂車も車内販売もないのは残念でした。

乗り心地はといえば、昔乗ったブルートレインよりも揺れない感じでしたね。
そうはいっても飛行機よりは揺れが気になります。
というか、駅に着くと(夜中でも駅に停まることがあるのです)
揺れなくて目が覚めるというのが正しいかもしれません。

私が小学生のころは、東京から西に向かう夜行列車が10本以上ありました。
それが今ではサンライズ出雲・瀬戸の1本だけです。
B寝台の顧客は値段の安い夜行バスにとられてしまったのでしょう。
夜行バスは安いだけではなく、快適にもなりました。

ただ、ちょっと豪華な夜行列車の旅のニーズは十分あると思います。
実際、東京から北海道へ向かう「カシオペア」は大変な人気ですし、
欧米でも豪華列車の旅は非常に人気があるようです。

そう考えると、ニーズの問題ではなく、鉄道会社の問題、
つまり、西方面はJRが東日本、東海、西日本、九州と分かれてしまったことが
大きいのではないでしょうか。

 

※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

ブログを読んで面白かった方、なるほどと思った方はクリックして下さい。

Googleブック検索訴訟

新聞等でも報道されているとおり(4/25の日経など)、
私のところにも「Google(グーグル)ブック検索」和解に関する案内が
各出版社から来ました。

Googleブック検索和解契約へ

米グーグルは数年前から書籍のデータベース化を進めてきましたが、
著作権者の許諾を得ずに行ってきたため、米出版界と訴訟になりました。
ところが、その訴訟が和解にいたった結果、国際条約の関係で、
日本の著者や出版社も当事者になってしまい、困惑しているというわけです。

送られてきた案内によると、私の選択肢は次の5つだそうです。

・和解に参加する(自動)
・和解への参加を拒否する(グーグル社に通知)
・米国裁判所に異議を申し立てる
・和解に参加したあと、使用制限を求める
・和解に参加したあと、データベースからの削除を求める

5/5(火)が期限とのことでしたが、9/4(金)に延びたようです。

私は書籍のデータベース化そのものについて異論はないのですが、
カラオケのように、二次利用の際には著作権者にもそれなりの
収入が入ってくる仕組みを確立してほしいものです。

ネットの時代になって、このブログのように情報発信が簡単になる一方で、
それなりの情報が無料で手に入るため、新聞・出版のビジネスモデルが
崩れつつあります。テレビは「安かろう悪かろう」の悪循環です。

でも、本当はコストをかけなければ、まともな情報発信などできません。
どのようなビジネスモデルを構築できるのか、悩ましい限りです。

 

※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

ブログを読んで面白かった方、なるほどと思った方はクリックして下さい。

キッチンのリフォーム

null

ふとしたことから自宅キッチンのリフォームをすることになり、
結果的に3つの業者さんから話を聞きました。

最初にたまたまコンタクトのあったA社は、今考えるとすごかった。
「今月末までの発注だったら、本体が3割引になりますよ」
「ショールームは行っても行かなくても同じ。大丈夫ですよ」
「それでは○○万円だったらいかがですか」
という調子で、メモ書き程度の見積もりをもとに、契約を急かします。

さすがにここはまずいと思い、B社、C社に声をかけました。
A社はこの時点で脱落です。

あとでわかったことですが、安さをアピールしていたはずなのに、
A社の工事費はB社、C社よりも高かったようです。
つまり、廉価版のキッチンを高い工事費で売ろうとしていたわけで、
比べて検討しないと、とんでもないことになりますね。

さて、B社はリフォーム専業、C社は設備メーカーの工事部門です。
B社は知り合いの紹介(といっても名前を教えてもらっただけです)、
C社は近所に店を構えています。

B社もC社も「ショールームには絶対行くべき」と言うので
週末にショールームに行って具体的なプランニングをまとめ、
きちんとした見積もりを出してもらいました(ほぼ同じ金額でした)。
自分たちで比較表を作り、二人で悩んだ結果、最終的にC社にしました。

リフォーム専業のB社にも心が動いたのですが、
それでも選ばなかった理由は「担当者の印象が悪かったから」です。
お願いしたことをすぐに忘れてしまったり、ショールームの見学中に
別の商談を始めてしまったり、細かいところでいろいろあったようです。

担当者が工事をするわけではありません。
それでも何かあったときには担当者を通じて話をするのですし、
信頼関係が築けない担当者のB社はやっぱり避けたほうがいいだろう、
ということになりました。

今回は保険ネタではありませんが、どこか関連するような話ですよね。

※写真は安売りで有名な松原商店街です。旧東海道にあります。

 

※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

ブログを読んで面白かった方、なるほどと思った方はクリックして下さい。

今どきのスキーリゾート

null

世間は期末ですが、プライベートで北海道に行ってきました。
小4になる娘と二人での旅行です。
滞在先は飛行機&JRで行けるトマムにしました。

トマムといえばバブル期に完成した大規模リゾートの象徴で、
山の中に2本の高層ビルが並び立つ写真が有名です。
開発会社の破綻などを経て、現在は星野リゾートが運営しています。

北海道のスキーリゾート、春休みはもうシーズンオフなのでしょうか。
スキー場はガラガラ。リフトもゴンドラも乗り放題です。
リフト乗り場の係員さんにはシャッターを押してもらいました
(=その間、誰もリフトに乗りに来なかったということです)。
バブル期の「リフト30分待ち」世代には夢のようです。

レストランは節約モードといった雰囲気でした。
例えば、広大なリゾートエリア全体で夕食をとれるのが5か所だけ。
かなり多くの店が閉店していました。
見たところ、今だけ閉店しているのではなさそうでした。

メインとして位置付けられているのが和洋バイキングレストラン。
そもそもバイキングというのが経費抑制なのに加え、
目玉が「自分で作る海鮮丼」と「チョコフォンデュ」というのは
ちょっとさびしい。単価が高い食材がほとんど見当たりませんでした。

シーズンオフだからなのか、不況だからなのか、
あるいはリゾート地としての競争力の問題なのかわかりませんが、
これで大丈夫なのかなあと考えてしまいました。

 

※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

ブログを読んで面白かった方、なるほどと思った方はクリックして下さい。

つくしを食べました

null

植村家では春になると「つくし」を摘んで食べる習慣があります。
今年も親子3代(父、私、娘)で日産スタジアム脇の土手に行き、
つくしをたくさん摘みました。

私の子供のころは結構ライバルがいたのですが、
今は通行人が珍しそうに眺めていくだけです。
つくしを摘んで食べようという人は少なくなっているのでしょうね。

つくしで大変なのは袴取りです。
写真のように1本1本手で取り除く作業なので、
これだけあると3人でもかなり時間がかかります。
指先が真っ黒になり、しばらく落ちません。

でも、母に煮てもらったつくしを食べると、
春が来たなあと感じるのですね。

 

※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

ブログを読んで面白かった方、なるほどと思った方はクリックして下さい。

期末テスト

null

息子(中2)のテスト勉強に付き合いました。
課目は保健体育です。

今回のテスト範囲に「傷害の現状と原因」というのがありました。
「傷害は人的要因と環境要因がかかわり合って起こります」
「人的要因の対策は、①危険への知識、②状況の判断です」
「環境要因の対策は、危険な物や場所の点検・整備・改善です」
などと教科書に書いてあります。

これって、大学の保険論で学ぶ「リスクマネジメント」ですよね。
大学では「リスクの認識、回避、軽減、移転」などと
もう少し体系的に話をしますが、中学の保健体育でも
似たようなことを勉強するのですね。
さすがに保険は出てきませんでしたが…

 

※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

ブログを読んで面白かった方、なるほどと思った方はクリックして下さい。