19日に大手損保グループの中間決算発表があり、
3グループとも業績予想を上方修正しています。
<東京海上>
・グループ修正利益を2910億円⇒3220億円へ
・上方修正(+310億円)の内訳
国内損保+ 20億円 *円安によるマイナス効果あり
国内生保+140億円 *合併の影響あり
海外保険+150億円 *円安効果は+60億円
<MS&AD>
・グループコア利益を1000億円⇒1200億円
・上方修正(+200億円)の内訳
国内損保+150億円 *運用収支の改善が大きい
国内生保+ 10億円 *EV増加額は+220億円
海外保険+ 30億円
<損保ジャパン日本興亜(SJNK)>
・修正利益を1460億円⇒1569億円
・上方修正(+109億円)の内訳
国内損保+132億円 *保険収支の改善など
国内生保▲ 40億円 *金利低下の影響?
海外保険+ 12億円
同じ上方修正でも、東京海上は海外保険の上振れ、
MS&ADとSJNKは国内損保が大半を占めるなど、
中身は結構違うものですね。
そもそも構成比が大きく異なる点も示しておきましょう
(国内損保+国内生保+海外保険≒合計)。
東京海上:1080+890+1200 ≒ 3220億円
MS&AD : 760+ 140+ 250 ≒ 1200億円
SJNK : 609+ 800+ 142 ≒ 1569億円
ただし、お示ししている数値は会計損益ではないので、
グループにより計算方法が異なります。
例えば、国内生保は東京海上がTEV、MS&ADが会計損益、
損保ジャパン日本興亜がMCEVをベースとしています。
MS&ADのEV増加額は650億円の予想ですので、
会計損益よりもかなり大きくなっています。
こうして見ると、各社とも国内損保が回復してきたとはいえ、
国内生保や海外保険によるグループ利益への貢献が
引き続き大きいことがわかりますね。
※いつものように個人的なコメントということでお願いします
※写真は汐留のクリスマス・イルミネーションです。
早くも先週から始まりました。