生命保険のカラクリ

前回に続き、保険関連書籍のコメント。
「生命保険のカラクリ」は昨年10月に出た話題の本です。
ようやく読むことができました。

null

著者はライフネット生命保険の岩瀬大輔副社長です。
そう思って読んでも、自社の宣伝色はほとんどなく、
第三者の視点で生保業界や商品について書いてあります。

「一般人による一般人のための『生命保険入門』」とのことですが、
出口治明さんの「生命保険入門」(新版はまだ読めていません m(_ _)m )
とはまたテイストの違う本で、楽しく読めました。

世界の生保市場の収益力比較(日本が突出して高い)や
生命表の分析(「高い死亡率の設定で守られすぎ」)など、
きちんとデータの裏付けがあり、納得できる記述になっています。
岩瀬さんはコンサルティング会社出身ですものね。

価格に関する記述も多く見られます。

「(生命保険は)適正な価格がわかりにくい」
「売り手と買い手との大きな情報格差を活用して販売しようとする、
 業界の体質が変わっていない」
「商品の比較情報に対していまだに強い心理的抵抗がある」

などの指摘は、まさに私も同感です。

一般の人にはもしかしたら難しいところもあるかもしれませんが、
日本の生保業界を知るには大変参考になりそうです。

※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

ブログを読んで面白かった方、なるほどと思った方はクリックして下さい。