01. 保険経営全般

損保3社の経営統合

「三井住友海上、あいおい、ニッセイ同和が経営統合を検討」
というニュースが流れています(今のところNHKと毎日)。
「1月中にも結論」(毎日)とあるので、どうなるかわかりませんが。

あいおいの大株主はトヨタ、ニッセイ同和は日本生命です
(日本生命は三井住友海上GHにも出資)。
仮に報道の通り、3社の経営統合が実現すれば、
それぞれグループとしては損保を経営するのを止めるのか、
それとも、あくまで持ち株会社傘下の子会社に出資するのでしょうか。

現時点でいろいろ考えてもしょうがないので、これ以上はやめておきますが、
12/28にニュースが流れるなんて、勘弁してほしいです。

 

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戦略的資源投入

ある上場損保の決算説明会で目にした言葉です。
政策株式は戦略的資源投入なのだそうです。

株式運用益に加え、安定的な企業保険収益の確保や
販売チャネルとの関係強化などに重要な役割を果たしており、
過去3年平均で約1.3%のリターン(国内保険収益のみ)とのこと。

しかし、必要資本の多くを株式保有リスクで費消し、
もちろん企業保険の保険引受リスクも抱えたうえで、
リターンはわずか年1.3%+αです。

株価が暴落しているなかでの投資家向け説明会で、
なぜあえて「戦略的資源投入」とうたったのでしょうか。
私には理解できません。

別の上場損保トップは決算説明会で
「株価下落による損失計上はやむを得ない」とコメント。

私は本来、「企業価値を損なってしまい、責任を感じている」
などと言うべきだと思うのですが、まるで、避けることのできない
自然現象のように聞こえました。

おかしいと思うのは私だけでしょうか?

 

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電話会議

AIGが日本の生保事業から撤退する意向を示しました。

昨夜はこの件で21:00から某テレビ局のインタビューの予定でした。
20:00に公表されたAIGのリリースを見ると、
「海外生保の持ち分を維持する」とありました。

ただ、損保と生保で表現が微妙に違うのが気になったので、
念のためインタビューは21:30からの電話会議の後にしました。

<原文>
AIG plans to retain its U.S. property and casualty and
foreign general insurance businesses, and to retain a continuing
ownership interest in its foreign life insurance operations.

さて、電話会議の音声をPCでじっと聞いていたら、
質疑応答の最初のほうで「アリコの海外事業を売る」
とAIGのトップがコメントしたのでびっくり。

聞き違いかもしれないとBloombergを見ると、
しばらくして「(英語で)アリコ売却」という文字。
生保の持ち分とは中国等のことだったのですね。

おかげでインタビューは1回ですみましたが、収録は23:30から。
どのニュースで使うのかもわかりません(TT)

それにしても、どうして曖昧なリリースをしたのか不思議です。
日本の生保事業(アリコ)はそれなりに歴史が長く、
グループ貢献度も相当高いはずなのですが。

 

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