上場生保の4-9月期決算の発表がありました
(他の生保の決算発表はもう少し先です)。
ここでいう「上場生保」は、第一生命、T&Dグループ、
ソニー生命、ライフネット生命、かんぽ生命です。
第一生命は伝統的な営業職員チャネルに加え、
銀行窓販、海外保険事業などを展開しています。
T&Dの太陽生命は女性・家庭市場が事業基盤、
大同生命は中小企業市場、TDFは銀行窓販です。
ソニー生命は生産性の高いライフプランナーと
生保代理店によるコンサルティングセールス。
ライフネット生命はダイレクト販売の会社で、
かんぽ生命は郵便局ネットワークが強みです。
こうして見ると、上場生保は個別性が強いですね。
さて、4-9月期は外部要因として、内外株価の下落と
超低金利の継続がありました。
特にこの金利水準は、見かけ上の「順ざや」で
喜んでいるわけにはいかない状況でしょう。
各社のEV(速報値を含む)の動きを見ると、
第一生命とT&Dグループが3月末比で減少する一方、
ソニー、かんぽ、ライフネットはEVを増やしました。
第一生命は上場生保のなかでは株式保有が大きく、
太陽生命、大同生命はいずれも一般勘定の6%程度。
ソニー生命は株式をほとんど保有しておらず、
かんぽ生命の株式ウエートも1%台にとどまります。
4-9月期はこの差がEVの増減に影響したようです。
T&Dは減少ですが、自社株取得の影響を除けば
実質的に横ばいでした
(ライフネット生命は増資と前提見直しが大きい)。
報道を見ると、相変わらず保険料収入と純利益が
増えた、減ったというものが中心ですが、
「純利益8%減 一時払い保険の販売減響く」
というのは、さすがに首をかしげてしまいました。
※東海道線の根府川駅です(先週の写真です)。
お土産にレモンを買いました。