今週は出張でヨーロッパに来ています。
「凍てつくような寒さ」「雪景色」を覚悟していたのですが、
北米と違い、ヨーロッパは暖冬で私にはラッキーでした。
もっとも、ドイツではスキー場が雪不足で困っているそうですし、
スイスでは本来は春に咲く、桜に似た花が咲いていました。
なんだか異常気象が年中行事のようになっていますね。
さて、出張中は移動が多いので、どうしても交通機関に
目が行ってしまいます。
特に、ヨーロッパではトラム(路面電車)が便利です。
地下鉄もいいのですが、重い荷物を抱えて階段を上下するのは
一苦労です(日本もそうですが、下りのエスカレーターが少ない)。
目的地に近い出口を探すのも意外に大変です。
バスなら景色は見えますが、旅行者にはハードルが高いというか、
たいてい路線系統が複雑なので、把握するのに時間がかかります。
渋滞で時間がかかることもありますしね。
その点、トラムは路面電車ですから、乗り降りが楽ですし、
バスのように停留所を通過してしまうこともまずありません。
たいていトラム優先の交通規制となっているので、時間も読めます。
しかも、ヨーロッパに来るたびに、トラムは進化しているようです。
今回感じたのは「完全な」低床車が増えたことでしょうか。
古いタイプのトラムは、バスのようにステップをよっこいしょと
上がって車内に入る乗り物でした。
それだと利用者が大変なので、床を低くしたのが低床車です。
ただし、旧タイプは車内に段差のある「部分」低床車でした。
最近は車内に段差のないタイプのトラムが増えてきました。
スピードも速くなったように思います。
路面電車というと、どこかのんびりしたイメージがありますよね。
しかし、こちらのトラムは速いです。
さすがに中心部ではそれほどスピードを出さないものの、
特に専用軌道になると、かなりのスピードで走ります。
日本の場合、独立採算性という点がネックになりそうですが、
例えば、もし都営大江戸線がトラムだったら便利でしょうね。
※写真をようやくアップしました(19日)。
最近はパリにもご覧のようなトラムが走っているんですよ。