5月26日のブログのなかで、コーポレートガバナンス・コードの実施状況に関して、
・一部の原則を除いて圧倒的に「コンプライ」が多い
・98%がコンプライでも、実態は違っているということもある
・コンプライでもエクスプレインが必要ではないか
といったことを書きました。
その後、東証のコーポレート・ガバナンス白書(直近は2017)を確認する機会があり、業種別の実施状況を見たところ、全原則実施という回答が最も多かった業種は「銀行」「保険」でした。なかでも銀行は8割を超えていることがわかりました。
いかにも金融機関らしい感じがしますが、これをどう考えるかです。
コードへの対応という点では進んでいると言えるのかもしれません。でも、本来は形式よりも中身が問われるなかで、独自の考えに基づく対応が全くないというのはどこか引っかかります。
日本の金融機関のガバナンスはそれほど画一的なのでしょうか?
ちなみに全原則実施だと、各社のガバナンス報告書には「コーポレートガバナンス・コードの各原則につきまして、全て実施しております」と書かれるだけで、対話のきっかけや材料にはなりません。
逆に言えば、全原則実施であれば、開示項目(この部分はコンプライ・アンド・エクスプレイン)だけに対応すればいいので、余計な作業をしなくてもすみますね。
※築地場内のイタリアン「トミーナ」の桃の冷製パスタです♪