すでに一部のメディアでは報道されていますが、
変額年金最大手のH社が2007年2月から販売した商品の一部で、
運用資産が目標の下限に抵触し、特別勘定での運用を停止するという
事態が発生しているようです。
契約者は一括受け取り(=受取額は一時払い保険料の8割)、または、
期間15年の年金(=受取総額は一時払い保険料と同額)を選ぶことになります。
この商品はもともと3つのメリットとして
「(バランスファンドによる)安定的な資産の成長」
「(目標金額に到達した場合)運用成果の確定」とともに、
「基本保険金額相当額の最低保証」が挙げられていました。
そして、
・積立目標金額に到達しなかった場合 → 10年確定年金へ移行
・積立金額が基本保険金額の80%以下となった場合
→ 自動的に運用を中止し基本保険金額相当額の年金受取総額を
最低保証した確定年金へ移行
と明示されていました。
ただ、銀行や証券会社は顧客にきちんと説明していたのでしょうか。
おそらく顧客には高齢者が多いでしょうから、トラブルが多発しないか心配です。
ちなみに、たまたまこのタイミングなのかもしれませんが、
H社の看板的な存在だったS氏が退任したというニュースが流れています。