またまた本の紹介です。今回は私が関わっているものです。
内閣府・経済社会総合研究所が企画した研究会
(私たちは「バブル・デフレ研」と呼んでいました)
の成果を書籍にまとめたものが、年末に出版されました。
慶応大学出版会HPからそのまま引用すると、
「バブルの発生から崩壊、その後のデフレとその克服への対応。
1980年代からの四半世紀日本経済の経済動向と経済政策を、
様々な視点から点検・評価する。わが国を代表する研究者、
官民エコノミストの総力を結集し貴重な反省・教訓を後世に伝える
画期的研究シリーズ全7巻」
ということで、
本書「不良債権と金融危機」はその第4巻となります。
私は第6章「生命保険会社の経営悪化」を執筆しました。
この本だけでも13人が執筆し、488ページのボリュームです。
全部で7巻あり、それぞれに名だたる学者やエコノミストなどが
バブル・デフレ期の日本経済についての論文を寄せています。
しかも、各々の論文を単にまとめただけではなく、
分科会ごとに発表&議論の機会があり、それを反映させています
(当たり前かもしれませんが、念のため)。
それにしてもこの出版不況の折に、よく本になったなあと思います。
このあたりの事情は全くわかりません。
でも、研究の成果が本になるのとならないのとでは
やはり違いますよね。
多くのかたに読んでもらうといった性格の本ではありませんが
(アマゾンで買っても5040円です)、バブル・デフレ期の金融について
研究者等の視点から論じた貴重な書籍となっていますので、
機会がありましたらぜひご覧下さい。