先週末に風邪をひいてしまい、辛い一週間でした。
それでも水曜日のスピーチを予定通り務めることができて
ほっとしました。皆さまもご用心ください。
さて、直近の週刊東洋経済(12月19日号)の保険特集に
「大手生保に押し寄せる『人手不足』の波」という記事があり、
特に都市部を中心に採用が難しくなっているとのことでした。
よりレベルの高い職員を採用したくても、応募者が減り、
厳選採用どころか、数の確保も難しくなっているそうです。
在籍率はかつてに比べると相当改善しているのですが、
これには育成期間を長期化した影響もあるでしょう。
果たして中堅職員層が育っているのかどうか。
記事には「進む高齢化」という見出しもありました。
これに関して、かつて東洋経済の臨時増刊号(2007年版)で、
次のように書いたことがあります。
「ベテラン層は厳しい販売環境の中でも一定の業績を
残してきたが、高齢化が相当進んでいる。おそらく新人層を
除いたチャネルの平均年齢は、軽く50歳を超えているだろう」
そして、2007年の記事にはそこまで書きませんでしたが、
あと数年たつとベテラン層が引退を迎え、チャネル弱体化が
深刻化する可能性があると考えていました。
現実はちょっと違ったようです。あれから8年たちましたが、
ベテラン層の多くは引退しませんでした。
近年の育成期間の長期化を踏まえて試算してみると、
新人層を除いた平均年齢は大手各社とも60歳近いようです。
現場に近い方々からも、「優績者は全員70代以上」とか、
「50代以下の営業職員がいない」という話を耳にします。
しかし、60代や70代の職員に依存している営業拠点が
10年後どうなるのか。
先日お話を伺ったライフネット生命の出口さんも、
地方都市の拠点長から「どうしたらいいか」と相談された
というエピソードを紹介していました。
国内系生保にとって高齢化の影響は、保険マーケットよりも
自らの販売チャネルにとって、より深刻なのかもしれません。
※日比谷公園でクリスマスマーケットをやっていました。