損保各社は12/22に、統合の承認を求める臨時株主総会を開催しました
(日本興亜損保は12/30の予定ですが、どうなるでしょう?)。
関連する記事が各紙に載っていますが、このうち朝日(22日)に
私のコメントが出ています。
「『代理店の統廃合ペースは鈍る可能性がある』と指摘する。
1社専属でなくライバル社の商品を扱う代理店も増え、
締めつけが厳しいと、他社商品に流れる恐れがあるからだ。」
(私のコメントは『 』部分です)
より正確に言えば、統合で乗合代理店が増えるというよりは、
そもそも乗合代理店も多いので、統合を成功させるには
無理な統廃合や手数料の見直しはできないだろうという趣旨です。
あいおい損保誕生の際、トヨタ系以外の一部ディーラー等が反発し、
他社に流れてしまったのは記憶に新しい話です。
販売網の生産性や効率性を高め、いわゆる二重構造問題を
解消するのは国内損保の重要な経営課題となっています。
例えば、東京海上の抜本改革や損保ジャパンのPT-Rは
二重構造解消を意識した取り組みです。
3社統合、2社統合で二重構造解消の取り組みが
足踏みしないかどうか、注目していきたいと思います。
ところで、21日の日経の見出しは「保険料下げ競争激化へ」。
統合が保険料やサービス面の本格競争を促すとしています。
しかし、寡占が一段と進むなかでは、教科書的に言えば、
むしろ競争が緩和されるはずです。
投資家向け説明会でも「保険料が下がる」とは聞いていません。
特に競争相手が少ない企業向け分野では、足元はともかく、
寡占による弊害がでないかどうか注意が必要です。
最後に、以下のようなHP(ブログ?)を見つけました。
コメントはあえて避けておきます。
※このかわいいサンタさんは晴海のトリトンで見つけました。
サンタさんはわが家にも来るのでしょうか?