先週末だったでしょうか。「生保、女性加入率が男性上回る」
というニュースが流れました。
「不況の影響に加え、未婚化が進み、生命保険の必要性を
感じない人が増えている」とのこと。
本当にそうかなあと思って、元の資料を調べたところ、
事実は次の通りでした。
生命保険文化センターが9日に発表した
「平成22年度 生活保障に関する調査」によると、
生命保険・個人年金保険の加入率が、
男性が79.9%(H19年は81.9%)だったのに対し、
女性は81.4%(同81.2%)と確かに逆転しています。
ただ、内訳をみると、民保の男性加入率はむしろ高まっており、
簡保とJAの下げが、男性加入率の低下に寄与しています
(生協・全労済の加入率は上昇)。
また、女性加入率の上昇は、ほとんど民保によるものです。
H19年の55.6%から、今回は60.3%と約5ポイントの上昇です
簡保とJAの加入率は低下、生協・全労済は横ばいでした。
このようにみると、今回調査の特徴は「男女逆転」ではなく、
・民保で女性加入率が急上昇している
→ 各社の思惑通り、女性の医療保険加入が進んだのでしょう。
・簡保、JAの加入率低下
→ 主に貯蓄性商品の満期到来によるものと思われます。
・生協・全労済の男性加入率の上昇
→ 家計のメイン保障としての存在になりつつあるのでしょう。
ということで、記事とは一味違う分析結果になりました。
※写真は羽田の赤鳥居です。多摩川河口近くにあります。
もちろん自転車で行きました。