植村信保のブログ

保険アナリスト植村信保のブログ

2015年02月17日

生保の第3四半期決算

 

出張中に生保の第3四半期決算が出たので、
ざっと眺めてみました。

世間では保険料収入が気になるのかもしれませんが、
昨年10-12月期で大きかったのは金利水準の低下です。
国債利回りが10年で0.3%、30年で1.3%まで下がるなかで、
各社はどのような行動をとったのでしょうか。

資産構成を見ると、国内株式を増やした会社は少なく、
引き続き外貨建資産を積み増したことがうかがえます。
(ヘッジの状況は不明)。
日本、太陽、富国では、一般勘定に占める外貨建資産の
ウエートが25%前後に達しています。

公社債は、明治安田や朝日で残高が減っています。
時価上昇を踏まえると、実質的に残高が減っている
会社が他にもいくつかあるようです。

金利水準が下がり、公社債の含み益も拡大しています。
例えば、第一生命の有価証券含み益5.3兆円のうち、
公社債が2.4兆円を占めていました。

しかし、毎度のことですが、公社債の時価上昇よりも、
保険負債の増加が大きいので、株高・円安がなかったら、
各社とも結構厳しかったのではないかと思います。

保険料収入の増収と基礎利益の増益を見て、
「今回は好決算」と評価するのは間違いですし、
公社債含み益を経営体力と見るべきではありません。

実際、EV(試算値を含む)を公表している会社をみると、
第一生命とT&DのEVは9月末比で小幅増加にとどまり、
ソニー生命は減少となりました。


※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

※韓国にもバレンタインデーがあり、かなり盛んなようです。
 もらえなかった人が慰め合う「ブラックデー」もあります
 (4月14日です)。

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コメント一覧

今、リスク管理を考える  (2015年02月17日 07:58:42)

特に断りがなければ、決算は決算、EVはEV。好決算という表現で良いのです。もし異をとなえたいなら、決算という言葉で何を言わんとしてるかをはっきりさせなければいけないでしょう。でないと、何となく気にくわないという極めて個人的な感情以外は伝わりませんからね。

残高という言葉の使い方もそうですね。

植村  (2015年02月17日 10:30:29)

せっかく生保の決算発表をテーマにしているので、私の姿勢への批判ではなく、中身についての話をしていただけるとうれしいですね。そのほうが読者にも有益でしょうし...管理人の独り言でした。

今、リスク管理を考える  (2015年02月17日 14:37:04)

中身についてコメントできるようなレベルとなって欲しいという観点からのコメントです。今のままでは、言いたいこと、事実関係がはっきりしないので、中身についてのコメントが難しいです。読者にとって有益なコメントができるようなインフラとなるよう指導することも重要な役割と心得ています。

今、リスク管理を考える  (2015年02月17日 22:36:15)

補足ですが、直接的な指導だけでなく、そのような指導が行われうることを認識させることを通じて、ブログの記事の品質を高めることのほうがより意義があると思います。セカンドラインの機能の一つといっても良いかと思います。

じろ  (2015年02月26日 23:41:03)

セカンドラインは嫌われてなんぼ。頑張って下さい。

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