ライブラリーを更新しました

ご参考まで。

こちらNYは雪こそ降っていませんが、すごく寒いです。
コートを持ってきて大正解でした。

午後4時には暗くなってしまうので、
仕事が終わるとたいてい真っ暗です。

同じ町でも季節によって表情がかなり違うものですね。

 

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米国出張(その2)

金融危機の震源地に来て感じたのですが、
ようやくいま危機対応をやっている最中(それも模索しながら)
だということです。

だから方針もどんどん変わります。
当初は不良資産買い取りのためだった公的資金が
大手銀行・証券の資本注入に使われ、その後買い取りはなくなり、
さらに非上場の金融機関にまで資本を注入するという話になりました
(もっとも、どこに入れてどこに入れないかは不明)。

10年前の日本の当局は、生保は金融システムに大きな影響がない
と判断したのに対し、こちらではAIGだけではなく、少なくとも大手生保は
破綻したら金融システムへの影響が大きいと見ているようで、
とても興味深いです。

 

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NYは寒いです

出張でNYにいます。1年に2回も来たのは初めてです。

外を歩いても金融危機だなんてわかりませんが、
テレビでは「ビッグ3に税金を入れるべきかどうか」
「オバマ政権が誕生する1月までをどう乗りきるか」
といった報道番組が目立ちます。まあ、日曜ですからね。

観光客の多さは相変わらずです。

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OLISセミナーでスピーチ

昨日(13日)はOLIS(財団法人アジア生命保険振興センター)
が主催する秋季セミナーで基調講演を務めました。

OLISはアジア各国の保険産業の発展を支援するための組織で、
定期的に国内やアジア各国でセミナーを行っています。
今回は「リスクマネジメント」をテーマにセミナーが行われています。
参加者は東アジア、東南アジアから来た保険会社の社員と行政官です。

日本の生保のリスク構造と中堅生保の破綻要因、行政の動向について
1時間半ほど話をしました(日本語で!)。

その後、質疑応答となったのですが、やはり質問がいつもと違いましたね。
ある行政官からは、
「リスク管理と競争力をどうバランスをとったらいいか」
という質問があったり、
「今のような金融危機時に資本規制をどうするべきか」
「生保の負債を外からどうやって分析しているか」
など、非常に専門的なものが多かったです。

同じ保険でも分野によって違うとは思いますが、
何でも日本が指導するというよりも、日本も各国と一緒に前に進む
といった段階に来ているのでしょうね。たいへん勉強になりました。

 

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変額年金の運用停止(続き)

本日(12日)の東京新聞1面トップは
「変額年金 株安で停止 ハートフォード生命保険」
という記事でちょっとビックリでした。

私がたきつけているわけではないのですが、
このところ変額年金に関する記事が目立ちます。
今週も週刊ダイヤモンド、朝日新聞(12日、私のコメントあり)、
週刊朝日(同)などが変額年金を取り上げています。

ただ、この「株安で運用停止」が何で1面トップなのかなあと
考えてしまいました。

「同社に入る管理手数料収入がストップ」
「運用停止で約二百億円の損失が発生」
というのは米国本社の発表した通りなのですが、
あくまでこれは米国会計基準の話です
(おそらく繰延新契約費の取り崩しです)。
多くのかたには馴染みがない話かと思います。

他方、日本基準では費用が先に出ているので、
見込んでいた収入がなくなるだけで、損失は発生しません
(見込んでいた収入がなくなるのはマイナスですが)。

おそらく、はじめにこの商品の運用停止の話があって、
記事にするにあたり、いろいろ考えた末に
米国の話を持ってきたのかなあと思うのですが、
これでいいのかなあと思わせる記事でした。

 

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SUNDAY NIKKEI 「生命保険はどうなる?」

本日(11/9)の日経新聞15面は、
「保険会社が破綻したら保険金はどうなる?」
というものでした。私のコメントがいくつか載っています。

記事を補足しておきますと、責任準備金≒解約返戻金とあり、
責任準備金は最大10%削減とありますが、より正確には
「10%強の削減」です。というのも、高予定利率契約
(今の基準では3%を上回るもの=96年より前に契約したもの)
ではさらに数%削減されるからです。

また、補償される責任準備金は「全期チルメル式」のようなので、
これも責任準備金の削減要因になります
(純保険料式>全期チルメル式 なので)。

それにしても、保険会社のセーフティーネットはわかりにくいです。
先日見たBloombergの記事によると、米国では
「解約返戻金の○○ドル、または保険金の△△ドルを補償」
となっている(ただし、州によって金額が違うそうです)ようで、
このほうがわかりやすいと感じました。

ただ、この場合、保障性商品の契約者が相対的に損をする
(今の制度よりも保険金の削減が多くなる?)かもしれないので、
悩ましいところです。

 

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日本アクチュアリー会の年次大会

11月11日(火)17:10から日本アクチュアリー会の年次大会で
パネルディスカッション「ERMとアクチュアリーの役割」に登場します。
場所は大手町サンケイプラザです。

保険会社や企業年金にとってのERM(Enterprise Risk Management)を
アクチュアリー会が正面から取り上げるのは初めてなんだそうです。

パネリストは明治安田生命の松山さん、キャピタスコンサルティングの森本さん、
中央三井アセット信託の杉田さん、それに私です。
私はともかく、いずれも前向きな論客ばかりで楽しみです。

 

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個人賠償責任保険

日曜日(11/2)の日経に「個人賠償責任保険」の記事を見て、
かつての上司が「損保で最も役立つ保険」と言っていたのを思い出しました
(損保で勤務していた時代の話です)。

この保険は、法律上の賠償責任を負ってしまった場合の備えです。
例えば自分や自分の子どもが誰かに損害を与えてしまったときなどに
保険金が支払われます。

ただ、個人賠責に単独で入るケースは少なく、たいていは、
火災保険や自動車保険の「おまけ」みたいに付いています。
もちろん、その分の保険料を払うので「おまけ」ではないのですが、
年間1000円程度の負担です。

そのような保険なので、自分が入っていると認識している人は
少ないのかもしれません。したがって保険金の請求も少なく、
この程度の保険料ですんでいるのかもしれません。
あくまで推測ですが。

ただ、米国のような訴訟社会とまではいかなくても、
損害賠償を求められることが増えるような流れがありますので、
子どもがいる人などは入っておいたほうがよさそうですね。

私にしてはめずらしく商品の話でした。

 

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変額年金の運用停止

すでに一部のメディアでは報道されていますが、
変額年金最大手のH社が2007年2月から販売した商品の一部で、
運用資産が目標の下限に抵触し、特別勘定での運用を停止するという
事態が発生しているようです。

契約者は一括受け取り(=受取額は一時払い保険料の8割)、または、
期間15年の年金(=受取総額は一時払い保険料と同額)を選ぶことになります。

この商品はもともと3つのメリットとして
「(バランスファンドによる)安定的な資産の成長」
「(目標金額に到達した場合)運用成果の確定」とともに、

「基本保険金額相当額の最低保証」が挙げられていました。
そして、

・積立目標金額に到達しなかった場合 → 10年確定年金へ移行
・積立金額が基本保険金額の80%以下となった場合
 → 自動的に運用を中止し基本保険金額相当額の年金受取総額を
    最低保証した確定年金へ移行

と明示されていました。

ただ、銀行や証券会社は顧客にきちんと説明していたのでしょうか。
おそらく顧客には高齢者が多いでしょうから、トラブルが多発しないか心配です。

ちなみに、たまたまこのタイミングなのかもしれませんが、
H社の看板的な存在だったS氏が退任したというニュースが流れています。

 

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アクセンチュアのイベント

保険会社向けのイベントで基調講演をしました。
場所は六本木ヒルズの49階です。

全体のテーマは「オペレーショナル・エクセレンス」。
私は「生損保の経営は変わったのか」という演題で
30分ほど話をしました。

例えば、「破綻生保では経営が実態をつかめていなかった」
「経営実態を正しく把握する仕組みが不可欠」といった話をしました。

これを受けた某ソフト会社のかたが「経営の見える化」について
話すというので注目していたところ、excelベースで販売実績や
経費の状況を一覧できるソフトについてのデモンストレーションでした。

タイトルに「オペレーション力を向上する」とあったので、
てっきりEVや負債評価の話などかと思っていたのですが...

後半のSBIアクサ生命の副社長によるスピーチは、
実際に保険事業の立ち上げに関わっているかたの話だけあって、
もっと聞いてみたいと思うようなものでした。

 

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