米国便り(その2)

 

米国には日本のような健康保険制度がありません(高齢者、障害者を除く)。
無保険者は全米で4570万人(国民の約15%)に達しています。
そこでオバマ大統領は公的保険制度を創設し、無保険者をなくそうとしています。

しかし、この医療保険改革に対する反対意見も非常に多いため、
オバマ大統領は全米各地でタウンミーティングを開き、
国民の理解を得ようという作戦を展開しています。
テレビでは連日ミーティングの様子が大きく取り上げられています。

国民皆保険が実現しない背景には、民間保険会社や医療サービス関係者の
反対もさることながら、「自分のことは自分で」という国民性、あるいは、
連邦政府が大きくなることへの不安感などがあるようです。

保険会社の監督が依然として州単位であることや、
あれだけ乱射事件が起きても、現在も銃を簡単に買えることなど、
米国は私の想像以上に「自由」と「自己責任」の国のようです。

基本的に政府への信頼感が強く、お上への依存心が強い日本とは
大違いですね。

※写真はチャールストン。独立戦争や南北戦争ゆかりの地です。
 18世紀の建物がたくさん保存されています。

※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

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