日本アクチュアリー会の年次大会(昨年11月開催)の
報告集が公表されました。
年次大会報告集のサイトへ
以前お伝えしたとおり、私は3年ぶりに登壇し、
「マイナス金利と保険会社経営」パネルのMCと、
ERM委員会「模擬経営会議」のナビゲーターを
務めました。
「マイナス金利と保険会社経営」パネルでは、
・辻野菜摘さん(JPモルガン証券、証券アナリスト)
・松山直樹さん(明治大学教授、アクチュアリー)
・渡辺有史さん(スイス再保険、アクチュアリー)
の3名にご登場いただき、超低金利環境のなかで
経済価値ベースの指標をどう捉えたらいいのか、
経営者やアクチュアリーは何をすべきなのか、
といったテーマで話していただきました。
個人的に印象深かったコメントは、渡辺さんの、
「終身であることが足かせになって、いろいろな
商品が出せなくなっているということを感じている」
というもので、なるほどと思いました。
「模擬経営会議~CROの役割と葛藤~」のほうは、
生命保険会社の経営会議での場面を3名の方に
演じていただき、それを受けて私が解説したり、
会場からコメントをいただいたり、というもの。
出演者の皆さんには本当に頑張っていただきました。
活字の報告集ではなく、動画で観たいですね^^
ところで、解説の場面では双方向ツールを使い、
会場の皆さんに質問を出し、投票してもらいました。
当日はその結果を見て、さらに展開したのですが、
投票結果を記録するのを失念してしまいまして、
今回の報告集でようやく確認できました。
いくつか質問したなかで、
「当時ERMがあれば破綻を回避できたか?」
という質問をしたのですね。
当時とは、生保破綻が続いた2000年前後です。
回答は、
回避できた :31%
回避できなかった:69%
ちょっと残念な結果でした。
なお、主演の市川さんも語っていますが、
「模擬経営会議」というのは一つの経験になる
ということを私も再確認しました。
実戦とは違いますが、演技とはいえ「やってみる」
というのは、暗黙知を習得するうえで、いい方法
だと思います。
※横浜でシウマイと言えば崎陽軒。
その崎陽軒本店のレストランでクラス会がありました。