この週末は慶應義塾大学(三田キャンパス)で開催された
日本保険学会の創立75周年記念大会に参加しました。
(学会サイトでレジュメ等を見ることができます)
大会2日目は「グローバリゼーション」がテーマで、
基調講演「金融グローバル化の30年:回顧と展望」
(慶大・池尾和人教授)に続き、シンポジウムは
「グローバリゼーションと保険業」でした。
池尾先生のお話はいつもながら明快でした。
1985年から2015年までの30年間を10年ずつ区切り、
「In-Out」「Out-In」「金融システム改革」について
整理するというもので、勉強になりました。
シンポジウムでは経済・経営・商学系の先生と
法律系の先生、大手生損保から計5人がそれぞれ
報告を行った後、パネルディスカッションという流れ。
全般的に、保険会社の海外事業展開を意識した
話が多かったように思います。
最後に20分ほど質疑応答の時間があったのですが
残念ながら時間切れとなってしまったので、
備忘録として(?)記しておきましょう^^
1.保険会社のグローバル展開に関する話が多かったが、
「グローバル化と日本の保険業」ということなので、
様々な分野でグローバル化が進むなかで、日本の
保険業がどのような影響を受け、どう進むべきなのか、
お考えをうかがいたい。
⇒ 経済・経営・商学系の先生がたへの質問です。
各方面でグローバル化が進むなかで、保険会社自身が
グローバル化するのも一つの方向性ではありますが、
それだけではないと思うのですよね。
2.(岡田先生の報告について)最後のスライドに、
「特に変革期においては、先行するとされる他業からの
影響を強く受けてきた」とあるが、現在が変革期であれば
どの業態の影響を強く受けているとお考えなのか。
⇒ 結論のこの部分が時間切れで飛んでしまったので、
伺いたいと思いました。
3.(第一生命・野口さんの報告について)
子会社業務範囲規制が、多少緩和されたとはいえ、
海外M&Aの制約要因となっていることは理解するが、
生保業界のグローバル化にとって、この規制が
経営上最も重要な課題なのか。
⇒ 「グローバル化への対応と課題」というタイトルですが、
課題としてこの規制だけを紹介されていました。
最近の動きを見ると、この規制があっても保険会社が
海外M&Aを次々に実行しているのですが…