岡山を代表する優良企業と言われていた林原が
2/2に会社更生法の適用を申請しました。
林原は不動産で稼ぎ、研究開発に投資するといった
同族企業ならではの事業構造だったようです。
これが甘味料「トレハロース」や抗がん剤「インターフェロン」など
世界的な発明につながっています。
しかし、不動産投資や研究開発費が過剰債務となり、
さらに、多額の簿外債務など不正経理問題も発覚し、
経営が行き詰まった模様です。
ERMという観点から林原の倒産をみると、
やはりガバナンスの欠如ということになるのでしょうね。
非上場の同族企業で、社長は就任してから50年にもなります。
メインバンクの中国銀行は林原が10%強の大株主です。
外部チェックが入りにくかったのは明らかでしょう。
会計監査人も置いていなかったそうです
(銀行は何をしていたのでしょうか?)。
よくある話と言えばそれまでですが、
ある程度の社会的存在になると、それでは済まないでしょう。
※地元・大倉山の梅林です(下の写真は大倉山記念館)。