米プルデンシャルは2/1(火)、AIGエジソン生命と
AIGスター生命の株式取得を完了したと発表しました。
金融危機後のAIGグループ生保の再編がおおむね終了し、
プルデンシャルは日本の生保市場で最大規模の
外資系グループとなりました。
このグループのもう一つの特色は、破綻した生保の既契約が
重要な顧客基盤となっていることです。
日産生命(あおば生命) → プルデンシャル生命が買収
東邦生命 → GEエジソン生命(現AIGエジソン生命)に包括移転
(第百生命 → マニュライフ生命に包括移転)
大正生命 → 大和生命(現PGF生命※)に包括移転
千代田生命 → 破綻後、AIGスター生命へ
協栄生命 → 破綻後、ジブラルタ生命へ
(東京生命 → 破綻後、T&Dフィナンシャル生命へ)
大和生命 → 破綻後、PGF生命※へ
※プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命
つまり、破綻した生保8社のうち6社が、回りまわって
プルデンシャルの傘下となっているのですね。
破綻生保の契約者は、将来の安心を買ったつもりが、
加入した生保の経営危機でかえって不安な思いをしたうえ、
最終的に何らかの不利益を被るという、心情的には
「ありえない」経験をしています。
当時を経験している役職員のかたも多いでしょうから、
経営管理やリスク管理などの面で生かされるといいですね。
※いつものとおり個人的なコメントということでお願いします。
※写真は御茶ノ水駅。聖橋の上から撮りました。