遅延の頻発

2020年4月から福岡と東京・横浜を月に1、2回は往復する生活を送っていますが、このところ飛行機(ANA)の遅延が目立つようになりました。この半年の遅延状況は以下の通りです。

4月20日(木)福岡⇒羽田22:30着=遅れなし
4月23日(日)羽田⇒福岡11:25着=遅れなし
5月11日(木)福岡⇒羽田21:25着予定が53分遅れ
5月14日(日)羽田⇒福岡16:10着予定が61分遅れ
5月25日(木)福岡⇒羽田21:25着予定が23分遅れ
5月28日(日)羽田⇒福岡11:30着=遅れなし
6月 8日(木)福岡⇒羽田21:25着=遅れなし
6月11日(日)羽田⇒福岡11:30着=遅れなし
6月22日(木)福岡⇒羽田21:25着=遅れなし
6月23日(金)羽田⇒福岡16:50着=遅れなし
7月13日(木)福岡⇒羽田21:25着予定が23分遅れ
7月17日(月)羽田⇒福岡11:25着=遅れなし
7月26日(水)福岡⇒羽田11:20着=遅れなし
7月27日(木)羽田⇒福岡16:05着予定が欠航
(天候不良のため羽田に引き返し)
8月12日(土)福岡⇒羽田11:20着=遅れなし
8月23日(水)羽田⇒福岡11:25着予定が17分遅れ
8月25日(金)福岡⇒中部17:20着予定が欠航
(飛行機の手配がつかないため)
9月19日(火)福岡⇒羽田20:15着予定が56分遅れ
9月20日(水)羽田⇒福岡20:50着予定が38分遅れ
10月 5日(木)福岡⇒羽田21:00着予定が27分遅れ

ここで言う「遅延」とは15分を超えて到着が遅れたことを指しています。
遅延の理由は全て「使用機到着遅れのため」でした。特に福岡を夜に出発する羽田便の遅延が目立ちます。
新型コロナ感染症が5月から5類感染症となり、人の移動が活発になったためなのだと思いつつ、羽田-札幌便と並んで旅客数がトップクラスの羽田-福岡便がこの状況というのは、寂しいかぎりです。コロナ前も夜の便はこれほど遅延が頻発していたのでしょうか。
ANAは2022年の定時到着率(国内線&国際線)が2年連続で世界一なのだそうですけどね。

データを探すと、国土交通省が航空輸送サービスに係る情報公開のなかで、航空会社ごとの「定時運航率」データを公表していました。定時運航とは到着ベースではなく、出発予定時間の15分以内に出発できたかどうかで、四半期ごとのデータです(最新は2023年1-3月)。

過去10年の定時運航率データを確認すると、10年前には95%程度だったものが、コロナ直前には90%を下回る水準まで悪化していました。その後コロナ禍で定時運航率が一時的に改善したものの、旅客数の回復とともに再び悪化し、コロナ前の水準に近付いています。ちなみにANAの定時運航率が悪化した時期の輸送人員に大きな変化はありませんでした。

つまり、最近の遅延頻発はコロナ後の旅行客の増加に対応できていないというだけではなく、2010年代後半以降のオペレーションに何か問題があるのかもしれません。
もっとも、JALも同じような傾向なので、航空会社だけの問題ではない可能性もありますね。

※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

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