先週末に主要生保の決算が出そろいました。
銀行窓販をはじめ、貯蓄性商品へのニーズの強さが
改めて浮き彫りになったように思います。
新聞に出ているようなことをコメントしてもつまらないので、
四半期ごとの契約動向について何点かご紹介しましょう。
大手4社の新契約の推移を見ると、傾向の違いがわかります。
日本=転換純減が続くなかで、下半期は純新規Sが好調。
また、今年に入り第三分野が増加している。
個人年金は引き続き慎重姿勢のようにうかがえる。
第一=転換純減が比較的少なく、1件当りSを維持。
他方、第三分野の保険料は前年割れが続いている。
第一フロンティアの年金販売は今年に入り抑制した模様。
住友=昨年秋以降、銀行窓販の中心が個人年金から個人保険に
シフトしたことがデータにも表れている。
第三分野が堅調に推移。
MY =個人保険(貯蓄性商品)、個人年金とも高水準の販売が続く。
転換純減が続くなかで、第三分野の保険料が減り続けているのが
やや気になるところ。
ちょっと意外に思えるかもしれないのがアフラックです。
個人保険の新契約ANPは前年を大きく上回って推移しているのですが、
第三分野は新商品を投入した10-12月期を除き、前年割れでした。
米国の決算データによると、がん保険の落ち込みが効いているようです。
アリコの新契約ANPの推移にも注目です。
個人保険では顧客情報流出問題がクローズアップされたこともあり、
下半期は上半期よりも減っています。
それでも、AIGショックに見舞われた前年よりは高い水準です。
他方、個人年金の回復ペースは遅く、以前の1/4程度にとどまっています。
保険会社の四半期開示はB/S関連を除き、活用が難しいですが、
各社の販売戦略の手掛かりにはなりそうです。
もちろん、いつものように個人的なコメントということでご理解願います。
※娘の宿題のため、ごはんミュージアムに行きました。
お米やごはんに関するパンフレットやゲーム、ショップがあり、
意外に楽しめますよ。