「米リスク管理会社AIRワールドワイドの13日時点の試算によると、
11日に起きた東北地方太平洋沖地震で150億~350億ドル
(約1兆2200億~2兆8600億円)相当の損害保険対象資産に
被害が出たもようだ。(14日 WSJ日本版)」
「米災害リスク評価会社EQECAT(カリフォルニア州)は16日、
保険会社や再保険会社が東日本大震災に関連して120億~
250億ドル(約9600億~2兆円)の損失を受けるとの見通しを
明らかにした。(18日 SankeiBiz)」
「米リスク分析モデル会社RMSは21日、東日本大震災による
日本の経済的損失について、暫定試算値で最大3000億ドル
(総生産の約5%相当)になると推定した。
損失額は2000億─3000億ドルの間となり、保険でカバーされる
損失額の評価は時期尚早としながらも、保険でカバーされるのは
『わずかな比率』にとどまると予想している。(21日 朝日新聞)」
東日本大震災の損害額に関する記事にしばしば登場する
「AIR」「EQECAT」「RMS」は、一般にはなじみのない名前ですが、
損保(特に再保険)では重要な役割を果たしています。
というのも、この3社の自然災害リスク評価モデルが
ある種の「共通言語」のような存在になっているからです。
多くの保険会社や再保険会社では再保険取引等の際に、
RMSなどのモデルを活用し、参考にしているようです。
ただし、記事にある試算値は、一定の前提を置いたうえで
モデルによりざくっと計算したものだと思いますので、
あくまでも参考程度に見ておくべきなのでしょうね。
※いつもの通り、個人的なコメントということでお願いします。
※節電のため、東横線は全て各駅停車となっています。
私は特急・急行の停まらない駅に住んでいるので、
むしろありがたいかも^^