週刊ダイヤの保険特集

3/4発売の週刊ダイヤモンドは保険特集でした。
タイトルは「もう騙されない保険選び」。

私は今回、「注目が集まるERM経営」を寄稿しました。

保険ショップの分析や保険商品ランキングなど、
保険選びに関する記事が大半を占めるなかで、
やや異色の記事に思われたかもしれません
(確かに健全度ランキングの次のほうがよかったかも...^^)。

しかし、保険選びには商品やサービスだけではなく、
保険会社の経営内容も重要な要素です。

本誌の読者であるビジネスパーソン、あるいは、
保険特集を読むであろう保険流通の現場の皆さんに
近年の保険経営のトレンドを知ってもらいたいと思い、
この原稿を書きました。

読者として興味深かったというか、
「主要生保16社の契約者の実態調査」には
つい目が向いてしまいました。

この2月に、死亡保障商品の契約者800人を対象に
インターネットによるアンケート調査を行ったそうです。

例えば「現在加入の保険会社に決めるまでの比較会社数」
をみると、ネット系やネットに強い生保の比較会社数が多く、
営業職員チャネルの生保の比較会社数が少ないという、
イメージ通りの結果が出ていました。

ただし、2社を超えたのはネクスティア生命だけ
(同じくネット系のライフネット生命は1.83社で2位)。
ネット系を除けば、ショップでの販売ウエートが多いと
比較会社数がやや多いかなといった程度ですね。

保険を比べて買うという文化が根付いたとは
まだまだ言えないように感じました。

記事では、比べる会社数が少ない生保について
「下位に沈んだ」と表現しています。
「保険商品選びの鉄則は、複数の会社、そして商品を
比較検討することに尽きる」というのがコンセプトなので、
このような書きぶりも理解できます。

とはいえ、どうなのでしょう。
専属チャネルで保険を提供する会社のビジネスモデルは、
無知で比較もしない顧客に対し、営業トークとブランド力で
割高な保険を提供するというものなのでしょうか。

今の大手生保の現状をどう見るかはさておき、
遺族保障という最も売りにくい「商品」に関しては、
顧客を十分満足させられる専属チャネルモデルが
あるのではないかと思ったりもします。

もっとも、別のアンケートで、加入後の保険会社に対する
イメージについて、「悪くなった」という回答が多かったのは、
やはり比較会社数が少ないほうの会社でした。
不払い問題などが影響しているのかもしれませんが...

※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

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