
今回ご紹介する2冊の書籍は、いずれも知人が執筆メンバーとなっているものです。
ごく簡単ではありますが、読後感をコメントします。
対話でわかるリスク管理超入門
日本の金融リスク管理にかかわる人にはおなじみのTRMA(東京リスクマネジャー懇談会)の若手メンバーによる、金融機関のリスク管理に関する入門書です。リスク管理の最前線で実務を担っているメンバーによる執筆というのが類書にない特徴で、上司と若手担当者との対話を軸に、リスク管理の考え方を楽しく学べる書籍となっています。
もう1つの特徴は、銀行と保険会社(特に生命保険会社)のリスク管理を同じ土俵におき、違いを比べるような記述がたくさんみられるところです。例えば「銀行と生命保険会社のALMに対する考え方の違い」というコラムを読むと、違いを理解することで、自然に金利リスクの根源を理解できるようになっていて、これはすごいと思いました。
3月10日に六本木で関連イベントがあるようですね。
損害保険流通ビジネス
保険ビジネスのエキスパートを標榜するトムソンネットが「図説シリーズ」の最新刊として刊行したものです。
このタイミングでこのタイトルなので、当然ながら近年の不祥事について正面から取り上げています。ただ、不祥事そのものの記述よりも、第3章の「わが国における損害保険流通ビジネスの誕生とその歩み」や、第6章の「企業保険市場の課題と今後の方向」などを読むことによって、不祥事に至った本質的なところがより理解できると思います。
保険仲立人(保険ブローカー)に関する記述も充実しています。私には「日本でブローカーが活用されていない13の理由」というコラムや「企業契約者はリスクマネジメントに目覚めるか」「日本と欧米 企業保険引受けの違い」などが興味深かったです。
※北海道に行ってきました。


