生保の運用計画についての報道を見ると、
がっかりすることが多いです。
23日の日経「生保、際立つ安定運用」では
大手生保8社が国内債券への配分を増やし、
国内株式への配分を減らすと伝えています。
この記事の問題点は、生保の負債特性について
一切触れていないことです。
ALMという当たり前の話が欠け落ちているのですね。
ですから、長期債・超長期債への投資は
「2%超の利回りを確保するため」
となってしまいます。
また、震災復興の財源対応として国債発行が増え、
長期金利に上昇圧力がかかりやすくなっても、
長期債を購入する生保が多いという紹介です。
これでは単なるナンピン買いです。
なぜ生保が国内株式を圧縮し、国内債券
(特に長期債・超長期債)投資を増やしているのか。
単に「資産運用のリスクを抑える狙い」とか、
「12年3月期から保険会社の財務規制が厳しくなるため」
という解説ではあまりに乱暴だと思います。
※いつもの通り個人的なコメントということでお願いします。
※写真は品川駅です。緑色の袋に自転車が入っています。