滋賀県大津市に行きました。
目的は町歩き、ではなくスピーチでした。
農業開発研修センターが主催する
「JA共済総合研究会」で、JA共済にとって
隣接業界である保険業界の現状等について
話をしてきました。
保険業界(特に保険流通)が改正保険業法への
対応に追われている同じ時期(2016年4月)に、
農協改革を目指す改正農協法が施行となったのを
ご存じでしょうか。
農水省のサイトへ
※資料1と資料5がわかりやすいです
改正法では、「農協組織の主役は農業者であり、
次いで地域農協」ということで、地域農協による
自由な経済活動を促し、中央会・連合会には、
地域農協の活動を制約せず、適切なサポートを
求めるような各種の改革が盛り込まれています。
例えば、連合会は会員農協に対し、事業利用を
強制してはならないと規定されました。
また、これまでは全国中央会が農協の監査を
行ってきましたが、遅くとも2019年度からは
公認会計士による監査が義務付けられます。
正・准組合員数が逆転するなかで、議論となった
准組合員の利用規制に関しては、改正法施行後
5年間の利用状況などを踏まえ、検討するそうです。
農協改革はこれで終わりではなさそうなので、
保険業界にとっても、今後の農協改革の動向に
注目しておいたほうがよさそうです。
ところで、大津に行ったらぜひ見たかったのが、
長編成の路面電車です。
人口34万人の大津市では、京阪電車の2路線が
都市交通の重要な機能を担っています。
2つの路線のうち、京津線は京都の中心部では
地下鉄だったものが、峠(逢坂山)を超え、最後は
路面を走るという異色の路線です。
4両編成の電車が道路上を走る姿は壮観でした
(地元のかたには日常風景なのでしょうけど)。
路面区間に駅はなく、車両も現代風なので、
いわゆる路面電車のイメージとはかなり違います。
しかし、4両編成なので輸送力があり、
駅が小さくて簡素なので乗り降りも便利です。
路面区間を除けばそれなりのスピードで走ります。
ヨーロッパに行くと、長編成の市内電車が
郊外まで足を延ばす例をしばしば見かけます。
京津線はこれに近い路線ですね。
参考までに、もう一つの石山坂本線は2両編成で、
こちらは地域密着型の路線でした。
関東で言えば江ノ電に似ているかもしれません。