24日の読売新聞に、
「銀行窓販の一時払い終身保険の人気が高まっている」
という記事が載りました。
「現在の低金利が続けば、結果的に銀行の定期預金より
利回りが高くなる可能性もあり、貯蓄商品としても使える」
「法定相続人1人当たり500万円の相続税非課税枠を活用できる」
というのが人気の秘密だそうです。
「貯蓄商品としても使える」といっても、数百万円、あるいは
数千万円の保険料を一括で支払える契約者なのですから、
そもそも死亡保障が主目的ではないのでしょう。
ただ、貯蓄商品としてみた場合、どうなんでしょうか。
通常は10年程度たたないと、解約返戻金が払込保険料を
下回ってしまう商品が多いようです。その後も、
「結果的に定期預金より利回りが高くなる可能性がある」
くらいのリターンしか見込めないわけですが、
10年以上も資金を固定させる見返りが少ないように感じるのは
私だけでしょうか。
他方、相続税非課税枠は確かに保険ならではです。
とはいえ、5000万円+法定相続人1人当たり1000万円の
非課税枠を超えなければ、関係ありません。
記事にはありませんでしたが、特定の人にお金を残せる、
すなわち、特定受取人の生命保険金は遺産分割の対象にならない
というメリットが最も大きいのではないかと思います
(ただし、著しく不公平な場合には遺産分割の対象になるようです)。
※毎度のことですが、コメントはあくまで個人的なもので、
仕事とは一切関係ありません。
右の写真は「二ツ池」です。三ツ池公園のそばにあります。