アクチュアリーの坂本嘉輝さん(アカラックス代表)が
「生命保険『入って得する人、損する人』」という本を出版しました。
一般の人に向けた新書ということもあり、大変わかりやすく、
一気に読むことができました。
保険数理に通じている坂本さんならではの解説も多く
(しかも、そのあたりを感じさせないところがすごいです)、
生命保険に関心のある一般のかたの参考になる本です。
いろいろ気になるフレーズが出てきます。例えば、
「生命保険に入らなければならない」というのは迷信
「生命保険は助け合い」ではありません
などという業界人とは思えない(?)ものもありますし
(私はその通りだと思いますが…)、
「医療保険というのは(中略)気軽に入りますが、保険金をもらうときの
手続きが面倒くさいということには、あまり気がつきません」
といった、現場を知る坂本さんならではの記述もあります。
ライフネット生命の出口治明社長と保険代理店KENさんとの
「保険料が安い」がテーマの論争(?)も面白いです。
私は私で意見を持っているのですが、ここで参戦すると
大変なことになりそうなので(笑)、別の機会にとさせていただきます。
cf. 「保険会社は儲けすぎてはいない」の理由として
売上総利益率や営業利益率を事業会社と比べるのは、
「売上高 イコール 収入保険料」のところが
ちょっと無理があるかもしれませんね。