1週間前のことですが、家計向け地震保険の加入率が
初めて5割を超えたというニュースが載っていました。
発表元の損害保険料率算出機構のHPをみると、
正確には加入率ではなく、付帯率です。
地震保険は火災保険とセットでないと加入できません。
2011年度中に新規に契約された火災保険のうち、
地震保険を付帯した割合(付帯率)が
全国平均で53.7%になったそうです。
付帯率の高い県を見ると、次のようになっています。
宮城県 81.1%(+12.4ポイント)
高知県 79.5%(+ 3.6ポイント)
愛知県 68.3%(+ 3.7ポイント)
宮崎県 68.3%(+ 4.3ポイント)
鹿児島県 67.5%(+ 3.8ポイント)
岐阜県 66.9%(+ 4.9ポイント)
徳島県 66.5%(+ 4.5ポイント)
ちなみに、東日本大震災で大きな被害を受けた県では
付帯率が大幅に上昇しました。
岩手県 56.7%(+12.1ポイント)
福島県 58.1%(+18.0ポイント)
茨城県 52.5%(+10.9ポイント)
他方、算出機構では地震保険の世帯加入率も公表しています。
公表資料によると、年度末の地震保険契約件数を
年度末の住民基本台帳に基づく世帯数で除した数値で、
2011年度末の全国平均は26.0%です。
世帯加入率の高い県は、次のようになっています。
宮城県 43.5%(+9.9ポイント)
愛知県 37.1%(+1.8ポイント)
東京都 33.2%(+2.7ポイント)
神奈川県 31.3%(+2.4ポイント)
岐阜県 30.0%(+2.2ポイント)
付帯率が上位の高知県の世帯加入率は22.4%、
宮崎県は20.9%、鹿児島県は22.1%、徳島県は24.3%と
いずれも全国平均を下回っています。
両者を合わせてみると、付帯率が高い県のなかには、
宮城県や愛知県のように加入率も高い県と、
高知県や宮崎県、鹿児島県のように加入率が低い県が
あるのですね。
なお、これらのデータにはJA共済(建物更生共済)や全労済は
含まれていませんので、ご留意のほど。