4月3日に国立社会保障・人口問題研究所が
2017年版の「人口統計資料集」を公表し、
そのなかで2015年の国勢調査をもとにした
生涯未婚率の上昇が話題となりました。
人口統計資料集のサイトへ
生涯未婚率は50歳で結婚経験がない人の
割合を生涯未婚として計算しています
(正確には45~49歳と50~54歳の平均値)。
近年の推移は次のとおりです。
2005年 2010年 2015年
男性 15.96% 20.14% 23.37%
女性 7.25% 10.61% 14.06%
日本では嫡出でない子(婚外子)の割合が
2%程度で低位安定しているので、
未婚率が高まると少子化が進みます。
他方で核家族のうち「夫婦と子ども」世帯は
この5年間でわずかながら減っていました。
全体に占める割合も26.8%にとどまります
(1990年には37.3%の最大勢力でした)。
いま増えているのは単独世帯です(34.5%)。
さらに、機関誌「人口問題研究」の論文
「わが国の結婚と出産の動向」によると、
出産後も就業を継続する女性の割合が
初めて5割を超えたことが示されています。
「人口問題研究」のサイトへ
以上のように、日本の結婚や家族構成に
これだけ大きな変化が生じているのですから、
かつてのような規模で遺族のための保障
(死亡保障)が売れるわけはありません。
ただ、生涯未婚率が高まると、例えばですが
純粋に長生きのリスクだけを保障する保険商品
(遺族がいなければ死亡保障は不要でしょう)
があれば、貯蓄と社会保険だけで備えるよりも
無駄なく対応できそうですね。
※地元・大倉山の桜です。