正味収保は過去最高を更新

 

inswatch」(保険代理店のための週刊メールマガジン)
の原稿を書くため、最新の損保ファクトブックを見ていたら、

「正味収入保険料の最高額は2013年度の7兆7713億円」

という記述に目がとまりました。昨年度の正味収入保険料は、
これまで最高だった2006年度を上回っていたのですね。
ファクトブックはこちら

元受正味保険料の過去最高額は1996年度とのことですが、
収入積立保険料を除くと、やはり昨年度が最高額のようです
(こちらは「2012年度に続き、過去最高額を更新」かもしれません)。

主要種目の元受保険料を、底だった2010年度と比べると、

・自動車保険が約3200億円の増収
・火災保険が約2000億円の増収
・新種保険が約1500億円の増収

と、この3種目で全体の増収(約7000億円の増収)の大半を
説明できます(積立・自賠責を除くベース)。
自動車保険だけではなく、火災・新種(費用・利益など)も
増収に貢献していることがわかります。

収入保険料は過去最高となり、事業費率もかつての40%弱から
30%近くまで下がっているのですが、損害率は、ならして見ても
10~20年前に比べると高水準で推移しているというのが
損保の保険収支の現状と言えそうです。

ちなみに「inswatch」では、台風19号の接近を踏まえ、
損保と自然災害をテーマにした原稿を書きました。
機会がありましたら、ぜひご覧下さい。

※写真は横浜港です。

※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

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