金融庁が新規制の関連情報を公表

経済価値ベースのソルベンシー規制に関して、金融庁が関連情報を取りまとめたサイトを新設しました。
金融庁のサイトへ

有識者会議の報告書を公表したのと同じ6月26日に、金融庁は「2020年フィールドテストの実施及び有識者会議を踏まえた今後の方向性について」という資料を出し、規制導入に向けたフィールドテストを保険会社に求めています。
フィールドテストの実施はこれで6回目となりますが、今回金融庁は「仕様書」「テンプレート」を初めて公表しました。

金融庁がフィールドテストを保険監督者国際機構(IAIS)の検討するICSに準拠して実施していることから、今回の「仕様書」もICSの2020年版データコレクション(市場調整評価手法)がベースとなっています。
ただし、「『動的な監督』の一環として、保険会社の健全性の将来的な持続可能性の検証や保険会社との対話等において、本試行の結果を活用することを予定している」とあり、フィールドテストを新規制の標準的な手法を確立するためだけでなく、現在の監督・規制にも役立てるとのことです。

このところICS準拠でのフィールドテストが続いていたため、仕様書やテンプレートの開示内容に大きなサプライズはないと思われます。とはいえ、経済価値ベースのソルベンシー規制に関する新たなサイトを設け、関連情報を開示したことで、有識者会議報告書を受けた金融庁の「本気度」が伝わってきます。

※梅小路の京都鉄道博物館に行ってきました。

※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

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