日経ビジネス2010年2月8日号に掲載された
野村ホールディングスの氏家純一会長インタビューから。
「悪用された部分や金融システムのほころびは規制されるべきで
異論はない。実際、バーゼル銀行監督委員会やFSBが、
技術的で合理的な議論を丁寧に積み重ねてきた」
「これらの成果をひっくり返すかのように、政治主導で突然、
新たな規制が出来上がることに強い危機感を抱く」
「監督当局とは課題をしっかり議論できるが、残念ながら
政治家に理解してもらうのは難しい。
その意味で、今や監督当局はむしろ我々の味方だと、
世界の金融機関トップは認識し始めている」
「規制する側とされる側が接近するということは、
逆に言えば、それだけ状況が悪いということだ」
日本の「政治主導」はやや違う方向に向かっているようですが、
氏家さんの危機感はよくわかります。
※写真と記事の内容は特段関係ありません。念のため。