連休を利用し、バルト三国のエストニアを訪れました。
エストニアはフィンランドのすぐ南にあります。
ヘルシンキから高速船でわずか1時間半ほどで
エストニアの首都タリンに到着しました。
タイトルに「再訪」とあるように、私は独立回復直後の
1992年秋にエストニアを訪問しています。
当時のエストニアは旧ソ連から独立を回復したものの、
物がない、お金(外貨)がない、ガスもないという状況。
ひどいインフレで、確か空港で2万円ほど両替したら、
札束を二つも渡されました。
その後エストニアは民主化と市場経済化を着実に進め、
特にITとバイオに集中することで、経済を立て直します。
2004年には目標だったEU加盟を実現させました。
さらに、2011年には通貨としてユーロを導入しています。
短期間の旅行者でも、この24年間でエストニアが
大きく変化したことがわかりました。
前回は札束を抱えての旅でしたが、今回はカードがメイン。
もちろんキャッシュも使えますが、クレジットカードは
どの店でも、少額でも簡単に使えました
(ただし、残念ながらJCBはあまり普及していないようです)。
また、交通機関などはネット決済のほうが有利でした。
IT立国化を進めているだけあって、どこでもネットが使えます。
ITインフラが生活の一部となっているようです
(エストニアではオンライン選挙も実現しています)。
左の写真は24年前のスーパーマーケット。
同じような場所に今はショッピングセンターがありました
(首都タリンではなく、大学町タルトゥです)。
(タルトゥの中心街。同じ場所です)
(同じくタルトゥ。行列のできる本屋だったところが、託児施設になっていました)
治安は格段によくなったように感じます。
当時は町を歩くと、ヒマそうにした人たちが大勢いて、
雰囲気はいまひとつでした。
暗くなったら外を歩かないほうがいいとも言われました
(11月だったので4時には暗くなってしまうのですが...)。
今回は夜10時でも女性が一人で普通に歩いていました。
日本とあまり変わらないレベルではないでしょうか。
治安だけでなく、食事も格段においしくなりました。
他方で、あまり変わっていないこともあります。
当時、建物の老朽化は進んでいましたが、
ゴミが少なかったという印象があります。
今回も同じことを感じました。
旧市街の町並みの美しさも変わりません。
タリンでは中世の建物が今も現役です。
ガイドックによると、国民性は「陽気とは言えない」
とのことですが、親切な人たちだと感じます。
目的の建物を探してウロウロしていると、
「何かお探しですか」と声を掛けられました
(何回もありました)。
今回タルトゥ大学で、前回会った先生のお弟子さんと
会えたのも、たまたま案内してくれた方のおかげでした。