ある大学の保険の授業で次のような課題が出ました。
「あなたが金融庁で保険行政を担当しているとします。
最近の金融情勢を踏まえたうえで、
いま行政官として何をするのが望ましいと思いますか。
あなたの考えを自由に述べなさい。」
「最近の金融情勢を踏まえて」とあり、かつ、授業の内容に
どうしても影響されるので、「経営破綻を防ぐ」とか
「保険会社の監視を強める」といった回答が多いのは予想通りです。
ただ、なかには具体的なものもあり、なるほどと思いました。
・保険会社の経営者を、企業経営・経済学などの
幅広い学習ができるスクールに参加させる。
>>保険の知識だけでは不十分ということなのでしょうね
・経営者だけではなく、会社の内面をよく知っている従業員や
関係者にインタビューして、会社をより理解する。
>>経営者から話を聞くだけでは不十分との指摘でしょうか
・投資家と協力して保険会社のガバナンスを強化する。
>>確かに行政と市場のコラボはもっとあっていいかもしれません
・保険会社への検査の頻度を増やす。あるいは、
検査を第三者機関に委託する。
>>たぶん今のままではダメという、なかなか厳しい意見です
あと、「若い世代が積極的に払うような年金制度を作る」
「高齢社会に合わせた年金商品の拡充を指導する」といった
年金に関する回答も目立ち、このテーマへの関心の高さが伺えます。