皆さま、今年もよろしくお願いいたします。
2014年はどんな年になるでしょうか。
さて、東京証券取引所では「企業価値向上表彰」を実施しており、
2013年度の大賞に丸紅が選ばれました(12月26日)。
東証のHPへ
丸紅が大賞となったのは、「総合商社という業態を踏まえた
経営管理手法を採用し徹底することで、企業価値向上経営を
特に高いレベルで実践していると認められる」からだそうです。
総合商社ではグループ全体のリスクを定量的に把握し、
自己資本と対比する管理が普及しています
(丸紅はリスク量=リスクアセットを公表)。
さらに丸紅の場合、「PATRAC」という経営指標
(連結純利益から資本コスト相当額を控除したもの)を
投資判断のほか、事業の業績評価や撤退の判断に活用しています。
PATRACに基づく業績連動報酬の仕組みも導入しているそうです。
他の総合商社でもやはり同種の指標を活用しているようです。
ただ、選定委員会は丸紅の特に優れた点として、
1.資本コストを意識した経営指標が積極的に活用されていること
2.企業価値向上の取組みが組織に深く浸透していること
3.企業価値向上の取組みとその成果に安定性が認められること
を挙げており、独自の経営管理を通じた企業価値向上経営が
経営に浸透していることを高く評価したのだと思います。
東証が企業価値向上経営に注目するのは当然ですが、
保険会社のERM経営に通じるこのような取り組みを
投資家目線で高く評価していることに私は注目しました。
※除夜の鐘をつきました。20年ぶりくらいでしょうか。