生保・損保特集号2017

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今年も週刊東洋経済の「生保・損保特集」に
寄稿させていただきました。

「保険会社による『適切なリスクテイク』とは」
というタイトルで、日本の保険会社の経営が
顧客本位の業務運営と適切なリスクテイクの
両立を求められていることを書きました。

さらに、大手生保によるリスクテイクの現状を
公表資料から探っています。
本当は4社合算ではなく、それぞれの会社の
分析を行うべきところですが、ご容赦ください。
それでも四半期ごとの推移を載せましたので、
見えてくるものもあると思います。

機会がありましたらぜひご覧ください。

今回の特集号では、アクチュアリーの野口さん
(チューリッヒ生命)が、来年4月の標準生命表
改定を受けた業界動向について解説していて、
興味深く拝読しました。

注目の第三分野(終身タイプ)については、

「標準利率引き下げに伴う保険料引き上げを
 見合わせた会社が多いため、今回は多くの
 会社で対応(引き上げ)せざるを得ないだろう」

という見方を示されています
(私も8/18のブログで近いことを書いています)。

野口さんいわく、各社ともに業界内における
自社のポジションを向上させる絶好の機会が
訪れることに間違いはない、とのことです。

3メガ損保グループの海外M&Aを分析した
「損保『海外戦略』に異変あり」という記事も、

・新たな買収を進めるも、既存の大型買収先の
 業績が必ずしも良好ではないMS&AD
・買収後、減益基調となっていた会社を売却し、
 新たな買収先を海外戦略の柱としたSOMPO
・買収後も利益成長を続ける東京海上
 (ただし人材面などで課題あり)

というように、3グループの海外事業の現状を
うまくまとめていました。

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※写真はべーリック・ホールという洋館で、
 横浜市の認定歴史的建造物です。

※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

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