個人向け1000兆円割れ

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生命保険協会が発表した2月の事業概況によると、
個人向け保険(個人保険、個人年金保険)の保有契約高が
約20年ぶりに1000円兆円の大台を割り込んだそうです。

個人向け保険の保有契約高のピークは1997年度で
1500兆円以上ありました。今はピーク時の約6割の水準です。

そんなに減ったの!という感じですが、
大手生保の顧客数がこんなに減ったのかといえば
必ずしもそうではありません。

例えば、日本生命の個人保険保有契約高は
この5年間で23%も減りました。
しかし、契約者数は12%減にとどまっています。
保有契約の減少が比較的少なかった第一生命(16%減)では、
契約者数は6%減です。

何が変わったのかというと、平均保険金が激減しています。
日本生命の保有契約の平均保険金1600万円に対し、
新契約の平均保険金は1300万円(いずれも2008年度)、
第一は保有ベースで1400万円に対し、新規は1200万円です。
住友や明治安田は新契約の平均保険金が1000万円を下回っています。
死亡保障がかなり小口化している様子が伺えますね。

※コメントはあくまで個人の見解で、仕事とは一切関係ありません。

※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

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