植村信保のブログ

保険アナリスト植村信保のブログ

2009年05月24日

損保の決算発表

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5/20(水)は主要損保の決算発表集中日でした。
決算発表に関する翌日の報道をみると、

「金融危機の直撃で全社が経常赤字に転落、損害保険ジャパンなど四社が
 最終赤字となった」(日経)
「有価証券の損失が拡大するなどし、税引き後利益は損害保険ジャパンなど
 3社が赤字、東京海上ホールディングスなど2社が減益」(読売)
「6社合計の金融危機関連損失は7697億円に達し、08年9月中間期時点の
 約4倍に膨らんだ」(朝日)

など、損益に関する記述が中心でした。
損保にかぎらず、決算記事はたいていP/L中心の記述となりますよね。

地方紙の一部で私のコメントが掲載されたようですが(共同発)、
これも損益に関するものでした↓

「国内部門の収支改善を進めなければ、再編してもいずれ苦しくなる」

ただ、金融危機の影響ということであれば、
黒字か赤字かということよりも、B/Sに注目です。

P/Lは有価証券評価損の計上ルールによって結果が大きく変わります
(上場損保は「30%ルール」なので赤字になりやすいのです)が、
B/Sへの影響はニュートラルです。

各社の純資産(価格変動準備金を含む)をみると、
大手3社は1年間で4割超の減少、富士火災は6割超も減りました。
大手は会社価値を1年間で、それぞれ5000億円~9000億円も
減らしてしまったことになります。ものすごい金額です。

大手損保の場合、まだ健全性が揺らぐような事態ではないとはいえ、
経営者はこれを株主や契約者にどう説明していくのでしょうか?


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コメント一覧

いっちゃん  (2009年05月25日 18:54:14)

私は学の無い、保険会社側から見れば駄目印代理店ですが、運用失敗で保険会社が仮に5000億円損失したとすると、計算では10万店の代理店に一律500万円配布できたものと思います。
不況時の運用手法にノウハウがなく、いたずらに資産を減らす位なら、その分代理店に手数料を増やして、モチベーションを上げてもらう方が後々の会社経営には吉ではないかと思います。
できもしない愚言とわかりつつ、代理店手数料の削減策ばかり一生懸命考えている保険会社社員でありますが、こういった大事な保険料を使った運用失敗の責任はいったい誰が取るのかいつも疑問に思う次第です。

植村  (2009年06月07日 23:02:54)

コメントに気づかず、失礼しました。

おっしゃる通りだと思います。
会社の価値をあれだけ減らしておいて
「外部環境が悪かった」はないと思いますね。

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