植村信保のブログ

保険アナリスト植村信保のブログ

2012年04月14日

追加金融緩和への期待

 

「円高・株安の流れが再び強まり、日銀が資産買い入れ基金の増額
 といった追加金融緩和に近く踏み切るとの見方が強まってきた」
 (4/10の日経)

「デフレ脱却に向けて、日銀はもはや緩和継続を辞めるわけにはいかない
 とのムードが金融市場で強まっている。日銀が追加緩和を見送った
 10日には、円高・株安で反応した」(4/11のロイター)

「米プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)調査では、
 前週末発表の3月の米雇用統計で雇用者数の伸びが予想を大幅に
 下回ったことを受け、連邦準備理事会(FRB)が量的緩和第3弾(QE3)
 の実施に踏み切るとの予想が大勢となっていることが、明らかになった」
 (4/9のロイター)

金融市場を見ていると、市場の緩和期待が強まっているというよりは、
中央銀行が追加策を出しても、すぐに次の政策を期待される、
という状況に陥っているようです。
日銀とFRB、ECBで追加策の競争を迫られているようにも見えます。

確かに、2009年からのQE1でFRBが住宅ローン担保証券などを
大量に購入していなければ、米国の住宅価格は下げ止まらなかった
かもしれません。
欧州でも債務危機の深刻化を受け、ECBが昨年末と今年2月に
3年もの資金供給オペを実施した結果、市場の不安が後退しました
(足元ではまた不安の兆しが見えつつあるようですが...)。

しかし、素人目に見ても、こうした政策を長く続けて大丈夫なのか、
中央銀行がバランスシートをどんどん拡大し、その行き着く先には
何があるのかと心配になります。


※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

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コメント一覧

myc  (2012年04月18日 08:08:47)

収入保険料は、それほど経営が重視すべき指標ではない、ご尤もです。保険会社の経営かくあるべしという考えは、時代とともに変わってきています。経済価値、リスクベースの経営とか、リスク調整済み収益というのが最近のハヤリですよね。ただ、このハヤリ、どうやって保険会社に取り込まれるのかというと、経営者がそれが良いと考えるからであり、逆にそう考えてもらえないと、単なる机上の空論になります。経営者にそう思わせるため、監督官庁である金融庁は、監督指針や検査マニュアル、その他の情報発信を通じて、経営の方向を誘導しているように思えます。しかし、これって、根本的にどうなのって感じるのは私だけでしょうか?変な話、株主は収入保険料を重視して投資してるんだから(あくまで仮定です)、一定のソルベンシーマージン比率を確保してるんだから、金融庁は口を出すなと保険会社が主張すれば、ご尤もとなるのではと感じます(ALMとか経済価値とかが最近強く押し付けられてますよね)。保険監督行政とは、どこまでを対象とすべきなのか、ブログを読んでそういうことを感じました。そういう介入が本当に必要なら、法によるべきではないのかなと。

myc  (2012年04月18日 08:21:30)

補足。最近の保険行政は、経済価値で資産負債の管理をすべしとか、あるいみ経営の誘導を目指していますが、それをかなりの保険会社のの経営はそれを聞かない。この構図って、何なんだろうと思ったわけです。保険監督として、真に必要なら法の根拠をもって明確な行政指導をして欲しい、そうでないなら各社に任せて欲しい。

行政の監督を受けてない会社が、売り上げ至上経営しても行政指導はありません。保険会社は、契約者保護があるので財務の健全性をみるまでは良くても、それ以上は行政が口を出すべきではないのでは?

植村  (2012年04月21日 22:36:19)

ご指摘ありがとうございます。どこで線を引くべきか、なかなか難しいところだと思います。

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