植村信保のブログ

保険アナリスト植村信保のブログ

2014年12月13日

討論型民主主義

 

「経済成長を追求しつつ、財政再建も果たすべき」
そう考えていた人にとって、今回の選挙は選択肢がない
何とも苦い選挙だったのではないでしょうか。

しかも、あれだけ裁判で違憲判決が出ているのに、
一票の格差は是正されず、そのまま選挙に突入です。
どうも民主主義の限界を感じてしまいます。


ところで、先日の台北のリスク・カンファレンスでは、
金融危機などのテーマのほか、「討論型民主主義」という
私には耳慣れないものがありました。

民主主義とは基本的に多数決で決めることです。
しかし、年金や原発など、私たちの社会が抱える課題は
唯一の解がなく、判断が難しいことばかり。

いざ投票となる際に、十分な情報を持たないまま、
意思決定を迫られることが多いのではないでしょうか。

台北の会議では、米スタンフォード大学のフィシュキン教授
が登壇し、Deliberative Democracy(討論型民主主義)の
スピーチを行いました。

討論型民主主義は、ある課題について、専門家から十分な
情報提供を受けたうえで、小グループでじっくり討論し、
よく練られた世論を形成しようというものです。
参加者についても、国民の縮図になるよう工夫されます。

具体的にはこちらの事例をご覧いただければと思いますが、
まだまだ実験段階とはいえ、苦い不美人投票ではなく、
このような形で民主主義のコストを払うのは、
ポジティブに考えられるのではないかと感じました。


※いつものように個人的なコメントということでお願いします

※お祈りする若い女性が多かったので聞いてみたら、
 縁結びの神様として有名な場所だそうです(写真右)。

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コメント一覧

今、リスク管理を考える  (2014年12月14日 17:12:50)

どんなにコストがかかろうと、民主主義が最も優れた政体であるというのが人類が歴史を通じて学び得た命題(仮説)です。その上で、民主主義と一言でいっても運営方法は多様であることを認識し、正解がない中、より良い運営方法を目指すべく様々な取組みがなされているわけです。

私は、この手の民主主義の議論がなされるときには、いつも、保険会社のERM経営とのアナロジーを感じます。

つまり、運営に係るコストから時々否定的な見解が出される(時間をかけた議論を否定し、自分の感覚のみが唯一いい感じであると主張する=民主主義より僭主制が良いとの主張)ことがしばしばあることや、目指すべき方向はプリンシプルとして共有化されているものの、正解がない中、その運営方法が絶え間なく追求されていること等です。

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