植村信保のブログ

保険アナリスト植村信保のブログ

2011年05月07日

「DENIAL(否認)」

 

GWの読書から。
邦題は「なぜリーダーは『失敗』を認められないか」。

ハーバード・ビジネススクールのリチャード・テドロー教授が、
「否認」が原因で経営危機に陥った有名企業の事例を
紹介しています。

否認とは、ある不愉快な現実に対し、本当ならひどすぎる、
だから本当のはずはない、と考える無意識の心の動き。
しかし、否認しても不都合な現実は消えません。
制御不能なまでに増殖し、企業を根底から覆すことになります。

「目の前の現実を認めない」という態度。
この「否認」は人間の本能の一部であり、
あらゆる個人、あらゆる組織に起こりうる現象です。


本書でテドロー教授は、否認を避けるための
8つの教訓を示しています。
当たり前のことばかりに見えるかもしれませんが、
実際の事例からの分析なので説得力があります。

1.危機を待ってはいけない

2.無視したり、否定したり、理屈をこねたり、ねじ曲げたりしても
  現実は変わらない

3.権力は人を狂わせる

4.最高意思決定者が聞く耳を持つこと

5.長期的な視野に立つ

6.相手をバカにしたり、呼び名をかえたりする傾向には要注意

7.真実を語る

8.たいていの人間は、たとえ間違っていようと
  過去の常識にしがみつこうとする


各章の事例は米国企業とはいえ、フォードやコカコーラ、
IBMなど、有名企業ばかりなので興味深く読めました。



※写真は前回ご紹介した松崎の岩科学校です。


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