植村信保のブログ

保険アナリスト植村信保のブログ

2014年11月08日

健康寿命

 

日本アクチュアリー会の年次大会に参加しました。

連日のMCでヘロヘロだった昨年の大会とは違い、
今年はアドバイザーを務めるERM委員会の企画
(そうだったのか!ORSA)をほんの少しサポートしただけで、
あとは純粋に参加者として楽しむことができると思いきや、
かつての部下が登場すると、なぜかこちらが緊張しました^^

「そうだったのか!ORSA」の会場は立ち見が出るほどで、
ORSAへの関心の強さがうかがえました。
司会とスピーカーを務めた皆さん、お疲れさまでした。

「ORSA報告書は当局にとって有益だが、標準化、画一化を
 図ろうという意図はなく、あくまで各社各様の取り組み」

という主旨のコメントを当事者から聞くことができたのは
大きな収穫だったと思います。


年次大会は他にも論文発表やパネルディスカッションなど
盛りだくさんでして、知見を深めることができます。

そのなかで、タイトルに挙げた「健康寿命」に関する発表は、
私には新鮮でした。

発表内容をここで紹介することはできませんが、
厚生労働省は健康寿命を「日常生活に制限のない期間」
と定義し、数値を公表しているのですね。

国民生活基礎調査(3年ごとに実施)と生命表をもとに、
健康寿命を算出するのだそうで、直近データ(2013年)を
先月公表しています。

これによると、2013年の健康寿命は次の通りです。

 男性 71.19年(平均寿命より 9.02年短い)
 女性 74.21年(平均寿命より12.40年短い)

平均寿命と健康寿命の差が10年前後というのは、
長いのか短いのか。しかも、女性の不健康期間が
男性よりも長いのはどうしてなのでしょうか。

厚労省は健康寿命を2001年データから公表しています。
男女とも年々伸びているとはいえ、平均寿命の伸びに
やや追いついていない結果となっています。

 平均寿命の変化 男性+2.14年、女性+1.68年
 健康寿命の変化 男性+1.79年、女性+1.56年
 (いずれも2001年から2013年の変化)

これも解釈がなかなか難しいです。
平均寿命が延びる要因と、健康寿命が延びる要因は、
必ずしも同じではないはずですよね。

健康寿命の場合、延命可能な医療技術の進歩よりも、
若いうちからの生活習慣などが影響してくるのでは
ないでしょうか。まだわからないことが多いようですが。

ということで、今回は「健康寿命という指標がある」という
ご紹介でした。


※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

※写真は神楽坂です。先週、お祭りをやっていました。

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コメント一覧

今、リスク管理を考える  (2014年11月09日 11:34:03)

タイトルに「コンプライアンスを超えて」とついてるのに、当局から、監督指針は保険コアプリンシプルとこのように対応しているので、これでコアプリンシプルを満たしたことになります、との発言があり、保険行政がコンプラ化してしまってるのか、と感じざるを得ませんでした。

標準化、画一化を求めるものではないという当局のお考えがコンプラに基づくご発言ではないことを祈ります。

植村  (2014年11月10日 21:07:29)

いずれにしても、促し型の行政を機能させるには、行政自身のレベルアップもこれまで以上に必要になりそうですね。

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