植村信保のブログ

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2011年09月17日

メガバンクの国債保有

 

今年度に入り大手銀行の国債売り越しが目立つ、
というので少し調べてみたところ、そもそも3メガバンクの
国債保有残高は約100兆円にもなっていたのですね。

ちょっと前までは大手生保の残高とそれほど変わらなかった
はずですが、金融危機以降、どんどん増えたようです
(ちなみに大手生保は4社合計で約40兆円です)。

銀行と生保では負債特性が違うので、保有する国債の
残存期間はかなり異なります。

生保の負債は超長期に及ぶため、大手生保の保有する国債は、
大半が10年超の超長期債となっています。

これに対し、メガバンクの保有する国債は概ね残存5年内です。
平均残存期間は1年強ですが、3~5年の中期ゾーンの残高も
そこそこあるようです。

国債金利の上昇というストレスシナリオを考えた場合、
一般的には「長い債券を持っていると大変」となります
(生保は経済価値ベースで見れば「大変」ではありませんが)。

しかし、イールドカーブがどう動くかはさまざまです。
金利上昇といっても、パラレルシフト(=平行的に上がる)や
スティープ化(=長いものほど上がる)だけではありません。

長期より中期ゾーンのほうが上がることもありうるわけで
(長続きはしないと思いますが)、このシナリオが
メガバンクにとって最も厳しい金利上昇と言えそうです。


※写真は新横浜です。


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| post at 17:32:55 | コメント(0)  | カテゴリー : 06. リスク管理関連 |
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