植村信保のブログ

保険アナリスト植村信保のブログ

2016年03月27日

開運保険

 

先週、3つの生命保険会社が合併し、
「淀川生命」が発足しました...

おわかりですよね。朝ドラの話です。

NHK連続テレビ小説「あさが来た」は、実在した
女性実業家・広岡浅子をモデルにしています。

ドラマではヒロインたちが買収により生命保険業に
進出し、さらに3社合併で規模を拡大しました。

合併で誕生した「淀川生命」のモデルは大同生命で、
実話でも1902年に朝日生命・護国生命・北海生命の
3社が合併し、大同生命が誕生しています。

ドラマでは触れられていないかもしれませんが、
3社合併の背景には1900年の保険業法制定が
ありました。

日清戦争後の好況下に多くの生保会社が乱立。
不健全な会社も目立ったため、保険事業を監督し、
規制するための法律ができたというわけです。

大同生命のサイトによると、監督省庁である
農商務省は、多すぎる生保会社を合併により
整理統合することで、業界全体の財務基盤を
整備する方針を示したとのことです。


ところで、ドラマで「淀川生命」の新聞広告が
大きく映し出されるシーンがあり、そこには

 ・終身保険
 ・養老保険
 ・開運保険

との文字。3つめの「開運保険」に目が留まりました。

私と同じように???と思った視聴者が多かったようで、
大同生命のFacebookチームのかたが開運保険の情報を
アップしています。

<以下、引用です>
----------------------------
◎「開運保険」とは?
 「開運保険って何?」というお問い合わせがありましたので、
 ご紹介します。

 当社は1902(明治35)年7月15日に創業しました。当初は
 合併した3社の契約を継承しましたが、販売を継続した
 商品のうち、死亡保険(注:当時の区分)は終身・養老・
 開運の3種類でした。

 そのうち「開運保険」は、旧・護国生命から継承した商品で
  ・満期のときに限り保険金を支払
  ・満期前に被保険者が亡くなられたときは、以後の
   保険料払込を免除
  ・保険料の払込期間は、全期払込のほか、10年・15年・
   20年・25年等の短期払込がある

 といったものでした。<「大同生命小史」(昭和42年4月)より>
----------------------------
「開運保険」は実際に存在した保険なのですね。
これを見るかぎり、死亡保険という区分ではあるものの、
死亡保険金が出ない、生存保険の一種なのでしょうか。
なかなか興味深いです。


※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

※井の頭公園の桜です。見ごろは今週末でしょうか。


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2016年03月19日

加入チャネルのイメージ

 

全国銀行協会が保険窓販に関する調査結果を
公表しています(15日)。
全銀協のサイトへ

この調査は、銀行窓販に関する消費者の認知度や
利用状況を把握するためのもので、全銀協が毎年
実施しています。

調査のなかに、「各チャネルのポジティブ・イメージ」
というものがあり、こんな結果が示されていました。

Q:保険商品に加入する窓口として、それぞれあなたは
 どのようなイメージをお持ちですか(複数回答)

<銀行>
1.信頼できる 33.0%
2.金融全般に関する知識がある 32.6%
3.店舗が近くにあり、便利 32.6%
( 複数の保険会社の商品から選ぶことできる 15.1%)
( 親しみやすい、相談しやすい 12.8%)
( 保険について詳しく説明してもらえる 12.2%)
( 保険の知識がある 8.3%)

<保険会社の営業職員>
1.保険について詳しく説明してもらえる 42.0%
2.保険の知識がある 40.1%
3.自宅や職場まで営業職員が来てくれて便利 39.8%
4.親しみやすい、相談しやすい 36.6%
5.信頼できる 32.4%
( 複数の保険会社の商品から選ぶことできる 6.4%)

<保険代理店の窓口・営業職員>
1.保険について詳しく説明してもらえる 34.6%
2.保険の知識がある 31.4%
3.複数の保険会社の商品から選ぶことできる 30.8%
( 信頼できる 23.7%)
( 親しみやすい、相談しやすい 20.6%)

あくまでこの調査の結果によるものではありますが、
銀行は保険について専門的なイメージを持たれていない
ということに加え、複数の保険会社の商品から選ぶことが
できるとは、それほど思われていないことがうかがえます。


直近加入チャネルの調査では、銀行経由の加入が
徐々に増えていることが示されています。
これは生命保険文化センターの行っている
全国実態調査と同じ傾向です。

もっとも、本調査は電通グループによるインターネット調査で、
20~69歳の男女一般生活者が対象ということなので、
生命保険文化センター(二人以上世帯の一般調査。訪問回収法)
とは母集団の属性がやや異なるのかもしれません。

例えば、加入チャネルの調査(生命保険)では、

 保険会社の営業職員=46.4%
 保険代理店=17.9%
 保険会社の通信販売=15.6%
 銀行=5.0%

損害保険(自動車保険)の加入チャネルでは、

 保険会社の営業職員=21.6%
 保険代理店=19.1%
 保険会社の通信販売=37.3%
 銀行=0.6%

など、通信販売のウエートがやや高いように感じます。

<生命保険文化センターの全国実態調査(参考)>

 保険会社の営業職員=59.4%
 保険代理店=13.7%
 保険会社の通信販売=5.6%
 銀行=5.3%


※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

※浜離宮庭園の菜の花が満開でした。

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