植村信保のブログ

保険アナリスト植村信保のブログ

2010年12月18日

生保加入率の男女逆転

null null

先週末だったでしょうか。「生保、女性加入率が男性上回る」
というニュースが流れました。
「不況の影響に加え、未婚化が進み、生命保険の必要性を
感じない人が増えている」とのこと。

本当にそうかなあと思って、元の資料を調べたところ、
事実は次の通りでした。

生命保険文化センターが9日に発表した
「平成22年度 生活保障に関する調査」によると、
生命保険・個人年金保険の加入率が、
男性が79.9%(H19年は81.9%)だったのに対し、
女性は81.4%(同81.2%)と確かに逆転しています。

ただ、内訳をみると、民保の男性加入率はむしろ高まっており、
簡保とJAの下げが、男性加入率の低下に寄与しています
(生協・全労済の加入率は上昇)。

また、女性加入率の上昇は、ほとんど民保によるものです。
H19年の55.6%から、今回は60.3%と約5ポイントの上昇です
簡保とJAの加入率は低下、生協・全労済は横ばいでした。

このようにみると、今回調査の特徴は「男女逆転」ではなく、

・民保で女性加入率が急上昇している
 → 各社の思惑通り、女性の医療保険加入が進んだのでしょう。

・簡保、JAの加入率低下
 → 主に貯蓄性商品の満期到来によるものと思われます。

・生協・全労済の男性加入率の上昇
 → 家計のメイン保障としての存在になりつつあるのでしょう。

ということで、記事とは一味違う分析結果になりました。


※写真は羽田の赤鳥居です。多摩川河口近くにあります。
 もちろん自転車で行きました。


ブログを読んで面白かった方、なるほどと思った方はクリックして下さい。
| post at 15:58:13 | コメント(1)  | カテゴリー : 03. 保険市場の動向 |

2010年12月08日

世界五大危機

null null

再保険業界で「世界五大危険」といえば、

 ・米国のハリケーン
 ・米国カリフォルニアの地震
 ・欧州の冬の嵐
 ・日本の地震
 ・日本の台風

この5つだそうです。なんと日本が2つも入っています。

過去10年間の日本の損保の出再保険収支は、
受取再保険金が多かった2004年を除いて、
常に大幅赤字となっています。

五大危険のうち二つもあるのだから仕方がないのか、
それとも再保険会社を儲けさせすぎなのか、
果たしてどちらなのでしょうか?


なお、ここでいう「危険」は保険損害額です。
犠牲者数ではありません。

スイス再保険の資料(シグマ)によると、
過去40年間に発生した災害の犠牲者数ワースト3は

1.バングラデシュの風水災害(1970年)
2.中国の地震(1976年)
3.インド洋の地震&大津波(2004年)

でした。

他方、高額保険損害額の上位5件はすべて米国です
(ハリケーン・カトリーナ、アンドリュー、WTCなど)。
上位20件になると、日本の台風が2つ、欧州が5つ入ります。

先進国と新興国・途上国の違いがはっきり表れていますね。

※左はラゾーナ川崎、右はキュービックプラザ新横浜のツリーです。

ブログを読んで面白かった方、なるほどと思った方はクリックして下さい。
| post at 23:21:37 | コメント(0)  | カテゴリー : 03. 保険市場の動向 |
植村信保ブログ プロフィール ライブラリー お問い合わせ